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アトリエDEF通信

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家づくりの流れ~ヒアリングからお引渡し後まで~【連載終了】の記事一覧

17、長く暮らしてみて感じること(後編)

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アトリエDEF
八ヶ岳営業所

お引き渡し後、おっかなびっくりを超えて馴染んできた頃、
暮らしのその後をオーナーさんにお伺いしました。
前編はこちら)
続きまして、後編です。

 

新しい暮らしが始まって二冬、一年半。
おかげさまで大きな問題も無く日々を平穏に過ごすことが出来ております、
ありがとうございます。

自分たちの納得のゆく暮らし方を探し作り上げてゆくため、
この地へ移り住むことになったのですが
まだ2年目を迎えたばかり、手さぐりの毎日が過ぎてゆきます。

なかなかスマートには進まない我々の 「始末の良い、美しい暮らし」を
模索するなか、時には暗然となるけれど。
ふと振りむき、見上げるとき、遠くから眺めるときに
佇むこの家の存在は私たちを大いに安心させてくれます。

その美しさ、可愛らしさ、志の同じく所に「間違っちゃいないよな」 と。

新たな春を迎えて桜が咲いたとき、行く先の景色は一瞬見えたような
見えなかったような。

長野県大町市「大町常盤の家」オーナー様より

 

〜毎日の暮らしの様子〜
家の前の畑ではジャガイモが育っております。
午前中は薪割りと畑の草取り、午後から22時まで仕事の楽しい?、
充実した日々を過ごしてます!

長野県原村「杜に守られる家」オーナー様より

 

先々週、先週と土日も平日も忙しく家でゆっくりすることが出来ませんでした。
なのでこの土日は家にいようと決めていました。
土曜日は特に何もせずゆっくりと。
そうそう、最近メダカと川エビを飼い始めました。
どちらも昭和村の妻の実家で取ってきたものです。
土曜日はその鉢を掃除しました。

今日、日曜日は掃除の日と決めていたので朝から掃除しました。
といっても掃除機をかけるくらいですが。
実はこの掃除の時間が僕は大好きなんです。
好きな音楽をかけて2階から丁寧に掃除機をかけます。
今日は9月に行くニューアコースティックキャンプの予習ということで、
今まであまり聞いたことがなかったD.W.ニコルズを聞きながら掃除しました。
掃除の最中は特になにも考えないのですが、とても心が落ち着きます。
子供たちはベッドで跳ねたり、足元に絡みついたり、行く先々で邪魔をしますが
そんな時間が幸せです。
僕が掃除機をかけているとき、妻は庭で洗濯を干したり、
植物の手入れをしたり水やりをしたり、メダカを眺めたりと、だいたい外にいます。

この家で過ごす日曜日の午前中は本当に幸せです。
特にこの季節は窓を全開にしているので、中と外の区別がありません。

掃除の途中で僕がキッチンで淹れたコーヒーを、そのまま外にいる妻に渡して二人でデッキに腰掛けて飲む。子供たちもおやつを持ってきてデッキで食べる。
この家を建てて本当に良かったと思うのはそんなひと時です。

群馬県昭和町「昭和町の家」オーナー様より

 

〜土と手をつないで。〜

ふとした瞬間に思うのは、家の中でも外でも、土と生きてることが感じられる家だなということ。これって暮らし始めて最初はわからなかったんですよね。

冬から春へ。自然素材でつくられた「現代版土壁の家」の空気も、冬から春になると少し肩の力が抜けていくのがわかります。
それまでまるで意思を持った何かのように寒さから守ってくれてた家が、
窓を開け春の風を招き入れるくらいにリラックスしてる感じ。

そして春から夏へ。夏の入り口になると、土で守られた家が暑くなった空気を静かに冷まし、涼しさを保って家全体が自然のエアコンに。
涼しい土間から家の外に出ると、すぐ目の前の小さなファームの土もすっかり地温を
蓄えてるのが触ってわかります。
春先はどんなに気温が暖かくなってもまだ土の中は静かに冷えていたのに。

なんだろう。この家で暮らし始めて1年が経とうとして、家の中も外も「土」を通してつながってるのをすごく感じます。

家の中で自分たちが快適にいられるのも、ファームの野菜たちがすくすく育つのも
基本は同じこと。
生きものにちょうどいい環境を土が整えてくれてるのが理屈じゃなくわかるような
気がします。
自然の一部のように、土を感じながら暮らせる家だからこそなのかも。

長野県青木村「梅ぼしを干して暮らす家」オーナー様より

 

今回、お声をかけさせていただいたオーナー様みなさんからとても素敵な
メッセージをいただくことができました。
急なお願いだったのですが、毎日の暮らしの様子、それはきっとそのご家族にとっては
自然で、日々のことで、いつも通りのこと・・・でもそれがとてもかけがえがなく、
毎日が大切な日々になっていることを感じる素敵なお手紙を読ませていただいたようでした。

家を建てようと思ったきっかけは人それぞれ。
最初は小さな思いつきかもしれなかったその気持ちを大切に育て、
その後夢が膨らむのと同じく、困難も膨らみ、現実の壁が立ちはだかり、
不安が押し寄せることもあったかもしれない。
それを乗り越えて家を建てられたのは、意思の強さと未来への希望を持ち、
そして、最初の小さな思いつきを忘れなかったこと。
それは家を建てたからゴールではなく、そこからがさらに始まり。
建ててからも大変なこともあるかもしれないけど、
でも日々を慈しみ、毎日少しずつ自分らしさ、を解放していく暮らしは
きっと幸せに包まれていると思います。

オーナーのみなさま、ありがとうございました。

ハヤシ

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