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アトリエDEF通信

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DEFの家の耐震性能について③「基礎」編 【おまけ】今年のほっしー賞の賞品が届きました!

ほっしー
八ヶ岳営業所

今までDEFの建物の構造についての耐震性能の説明をしていきました。

ホントはもっと木の柱や構造のマニアックな話もたくさんしたいのですが、今回は建物がしっかりと地面に立つために重要な【基礎】の話をしたいと思います。

まず、建物の【基礎】とは、地面に作ったコンクリートのことです。 たまにニュースで「家の【土台】が…」と現場のアナウンサーが言ってるのを聞きますが、【土台】というのは、コンクリート基礎の上に横に乗っかっている木の柱のことですよ。

地面にコンクリートで基礎と呼ばれる固い面を作って、その上に家を建てる意味は皆さんも想像がつくと思います。 木を土地の湿気や虫から守ったり家が傾いたりしないようにするために、硬い岩盤のような基礎がとても重要になります。 もちろん地震で倒れないためにも。

基礎工事の現場を見ていると、鉄筋を結んで網目状に組みそのまわりに板で型枠を作って、そこにコンクリートを流し込みます。 寒冷地の冬はDEFの基礎現場が少ないので丁度いい写真が撮れませんでしたので、下の写真はネットから拝借した他社さんの現場です。

この網の目状の鉄筋を骨組みにして、コンクリートで基礎やビル等を作ることを【RC造】と言います。 この構造では、鉄筋の太さや網目の間隔・コンクリートの厚さ等が頑丈につくるためには大切になってきます。基礎工事から上棟まで、欠陥住宅を防ぐ新築工事のチェック ...

アトリエDEFでは、基本的に1㎝の太さの鉄筋を20㎝の四角の網目に組んでいます。 他にも縦とてっぺんに入れる鉄筋は太い1㎝3㎜のものを使っています。 そして基礎のコンクリートの厚さ(幅)はなんと18㎝です。 これって他の建築メーカーさんよりとても太いんです!

一般的には15㎝の幅の基礎が多いと思います。 建売りの建物の基礎幅は12㎝だったり。

ちなみに…以前私が11年間勤めていた、日本でもトップクラスの耐震性能の誇る木造住宅メーカーの基礎は、確か1㎝の太さの鉄筋を同じく20㎝間隔に組んで、主筋と呼ばれる太い鉄筋は1㎝6㎜でした。 基礎の幅は16㎝なので、DEFの方が2㎝も太いんです! 前の会社も建物に信念のある素晴らしい会社でした。 (お世話になりました。)

DEFに来てから基礎現場を見た時、「やたらと頑丈な基礎を作ってるな」と感心したものです。 「もう少し幅を狭くしたら金額も下がりそうなのに…」と同じ部屋の設計士に言ったら、「地震に強くするためにちゃんと構造計算をしてもらってるのでダメです!!」と怒られました。

網目の間隔も一般的には25㎝の所もあるようなので、その点幅が狭い方が丈夫になりますよね。 でも、かと言って網目が細かすぎたり鉄筋が太すぎてもコンクリートの量とのバランスがあるので、丈夫になるかというとそうでもないようです。

また、一つの基準として、「地盤調査報告書」の「基礎仕様判定」というものがあります。

上の写真が実際のDEFで建てたお客さまの報告書ですが、そこには「ベタ基礎D10@200」と書いてあります。 なんだか意味不明ですが、【ベタ基礎】というのは、地面全体に鉄筋の網目を作って平らなコンクリート面を作ることです。 【D10】とは、ぼこぼこの太さ10㎜の鉄筋を使いましょうということで、 【@200】は、その鉄筋を20㎝の網目で組んで下さい。 ということです。

このように、新築時には必ず地盤調査を行いますので、その判定も基礎を設計する上で大切になってきます。

 

そして、地面からの基礎の高さはDEFでは標準仕様で40㎝です。(下の写真の現場は45㎝)高さ30㎝位の低い新築の建物も結構街中で見かけます。 そして基礎内に雨が浸入しないようにとその上の土台の木が濡れないように、水切り板金とと呼ばれる銀色の「基礎の屋根」に覆われています。 これも他と比べると普通より幅広く作ってありますよ。

細かいところも実は余計に安全に作っているDEFさんです。 (さん付けすんな)

コンクリート基礎の話は、他にも【かぶり厚】とか【コンクリート強度】とか【凍結深度】とかいろいろと話したいのですが、きりがないのでここからはコンクリートと家の構造をつなぐ【アンカーボルト】と【ホールダウン金物】のお話です。 (わけのわからない建築用語だらけ)

このように地震に倒れない家にするために「丈夫な建物」と「丈夫な基礎」をつくるのですが、この二つがガッチリ外れないようにつながっていることも非常に重要になります。
先程少し紹介した【土台】を基礎とつないでいるのが【アンカーボルト】です。 上の写真は去年建築したのDEFお宅の基礎の写真。(探したら写真ありました。) この基礎から何本も立ち上がっている金属の棒がアンカーボルトです。

そして、下の写真の主に建物の角っこにあるもっと太くて長い金属の棒が【ホールダウン金物】です。

この金物の説明のために下の写真をちょっとご覧下さい。

この写真に写っている家は以前の会社の建物で、3.11の際に一軒だけ津波で流されなかったという写真です。(使っていいのか?皆さんあまり詳しく調べないで下さい)

地震の揺れの後津波が来ると、建物はお風呂桶を反対にしてお風呂のお湯に入れたような状態になります。 中に空気が入っていてお湯に沈めるのにも力がいりますよね。 そうするとどうなるかというと、家には浮力がかかりその力で基礎から外れて流れて行ってしまうのです。

もちろんそれ以前の地震の揺れでもしっかりと基礎と緊結していないと、建物は外れて倒れてしまいます。 そうならないようにするのがこの【アンカーボルト】と【ホールダウン金物】になります。

特に重要なのが【ホールダウン金物】です。 お菓子の箱でもコーヒーの缶でも何でも、机の上で右左に揺らせば交互に片方が浮きますよね。 地震の揺れの力を受けやすいのがこの家の角や外壁側になります。

上のDEFの構造の写真ではまだ柱とホールダウン金物が繋がっていませんが、DEFもとっても頑丈な金物でしっかりと柱につなげています。 今度写真を撮ってきますね。

 

こんな風に基礎もちゃんと考えてつくっているアトリエDEFです。 はっきり言って耐震に対する考えと実際の施工はとてもすごいです。 基礎の頑丈さは大手メーカーにも勝ります。

なんだか、いつも「循環する暮らし」とか「自然との共存」とか「日本の山を守る!」とか「かまどご飯美味しい!」などとばっかり言ってるので、「DEFさん地震のことちゃんと考えてるの?」って思われてるかもしれませんね。

そうじゃないんですよ!!って、少しでも思ってもらえると嬉しいです。 

ホントは耐震の話は③で終わる予定でしたが、なんだかいつも長くなってしまうので、次回【耐震等級】について書いて終わりたいと思います。 (ホントに終わるのか)

 

 

【おまけ】今年のオーナーさま《フォトコンテスト》のほっしー賞の賞品が、あの超有名高級店「星野家具」より届きました。 (素人大工がつくったヤツな)

①山桜のカッティングボード(タダのまないただな) ②カワイイ鍋敷き2ピース(卓球もできる!) ③シューマイ6個用皿(なぜシューマイ限定? どうせトミカ6台ならぶだろ) の3点セットです!!! 

ほっしー賞は誰の手に?!

近日中に「フォトコンテスト」受賞者の発表です! こうご期待!!

 

 

 

 

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