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アトリエDEF通信

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豪雪の小谷村へ~雪中の狩猟編

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こんにちは!ななみんです。

だんだんと春の心地がきもちよくなってきましたね~
八ヶ岳周辺でもぽかぽかとした陽気に包まれる日が出てきたり。

私は冬が好きなのでこちらの長い冬も良いのですが、やっぱり新しい季節の足音もわくわくします。
本格的にあったかくなる前に、冬を楽しみつくさなきゃ~⛄

ところで、長野県に引っ越してくると、スキー場が近すぎて逆にスキーに行かなくなると言う人もいますが、
私は白樺湖や蓼科のあたりまで車で40分ほどという土地の利を活かし、今年は過去一番スキーしに遊びに行っております。

平日や、連休でも最終日の午後のタイミングを狙えば、
リフトの並び時間無し・ゲレンデの混雑無しのスイスイ快適な滑りが楽しめますよ😎

前置きが長くなりましたが、タイトルから気になっている方も多いはず…!なので
そろそろ本題へ参ります。

以前、2/8に開催された小谷村での火祭りのようすをブログにアップしましたが(豪雪の小谷村へ~大網の火祭り編)、

小谷村を訪れることになったキッカケはむしろ今日の内容。

狩猟に興味あります!」
と、春の森林整備のときにくらしてのなべさんに言ってみたら、本当に連れて行ってくださることになったのです😳
口に出してみるものですね…

と、いうことで2日間の猟密着レポートです!


◎小谷村滞在2日目
午前中にスノーシューを履いて山歩き、
午後は、一週間前になべさんが仕留めて吊るしておいた猪の解体を一緒にやらせていただきました。

こんな雪深いなかを歩いていきます。
電線への近さで、積雪の多さが伝わりますでしょうか…

スノーシューを履くのも初めてでしたが、これを履いていれば足がずぼっとハマらず、真っ白な雪原を縦横無尽に歩き回れるのでおもしろい(^^)

雪のなかを歩いて、動物の足跡を見て回りました。
静かに歩き回りながら、雪に残る動物の気配を見て取る…
狩猟をしていたら、野生の勘、みたいなものが養われそうです。

そして、午後には猪の解体を経験させていただきました。

こちらの猪、なべさんが一週間ほど前に捕り、温度があまり上がらない場所で吊るしておいたそうです。
(吊るしておくと血が自然と抜けてよいのだそう)

そもそも野生の「獣」を触ったことはもとより、しっかりと見るのも初めてでしたが、
丁寧に教えてくださり、ナイフで皮を剝いで、筋にそって肉の塊に切り分けていくという作業をしました。

内臓は先に取られているとはいえ、実際に一頭のからだの状態から解体していくので、ふだんは見ることのないような関節や腱の部分の働きを見て、本当に身体ってよくできているなあと。

そんなこんなで一頭の猪が皮、頭と骨や髄、いただくお肉の部分と分かれました。

苦手な方もいらっしゃるかもしれませんので、見たくない方はサーっと流してください🙇

↓↓↓↓↓↓↓↓

 

 

 

 

そうして解体されたお肉は、その日の夕飯に。
ぼたん鍋です✨

鹿のステーキもいただきましたが、臭みもなくとてもおいしかったです。
保存のしかたで味はまったく変わるそう。
せっかくいただく命なら、こんなふうにちゃんと美味しく保存するところまで大切にしたいなと思いました。


◎小谷村滞在3日目

ついにこの日は狩猟に付いていかせていただく日。

なべさんと、猟師仲間の方のお2人に同行させていただきました。

嶋さんと私は借りた双眼鏡を覗いて、なべさんから少し離れて観察。

見ている先には、たくさんの鹿の群れが。

銃声が幾度か響き、こちらの存在に気付いた鹿が、
木々の陰に身を隠しているのを見ていると、そりゃこわいよな、と苦しかった。

雪の静寂に包まれて、緊張感がつきまとう中、
気づくと斜面を一頭の鹿が転がっていきました。

(撃つまでの間は静かに待っているので写真はありませんが、この斜面に鹿の群れがいました↓)

一方では、猪が一頭仕留められていました。

そのままだと悪くなりやすいため、腹を開けて、内臓は先に取り出します。

そして重い重い体を、ソリに載せて車まで運び出しました。

ソリから落ちないように猪を抑えながら、雪の上を押していくとき、
その皮膚の感覚から、ついさっきまで生きていた命が横たわっている、ということを強く実感しました。


鹿と猪、それぞれ猟に立ち会わせていただき、初めて「食べ物」としているお肉のもとの姿、
一頭の命の姿に出会わせていただけました。

でも、自分で撃ったわけではないし、内臓を取り出すところは猟師さんがやってくださったので、まだまだ「命を頂く」ということの実感は足りない気がしています。

スーパーで売られるお肉がどんなふうにあの1パックのかたちになるのか、
育てられ方や屠殺場での処理のことも知ったら、お肉を食べたいなら自分で猟に出ることが最も健全なのではないか、

日常で口にするお肉が、精肉される前は血の流れる生きものであったことをちゃんと実感したい、そんな思いから狩猟に関心を持ちました。

(生きていた本来の姿を知ることの大切さを感じているので、今回のブログでも猪の解体のようすの写真を載せております)

まだまだ色んなことにおいてひよっこですが、やっぱりなるべく食べるものは身の回りで賄えるようになりたいし、
とにかく自分でできることを増やしたい!という想いでいるので、
たくさんのことを経験させていただけるこの環境に感謝です。

改めて、なべさん、もんどさん、くらしての皆さん、一緒に行ってくれた嶋さん
ありがとうございました!!


おまけ:調理編もお届け🍳

新鮮な鹿のレバー。八ケ岳営業所のスタッフ、めっちゃおいしい!と喜んでいました~☺
レバーあんまり得意じゃない私でもこれは美味しかった…

自宅で嶋さんと猪の脚を解体…
これで一本分の脚です。いかに大きいかが伝わるでしょうか?
今うちの冷凍庫は猪でパンパンになっております。
野菜とハーブと煮込んで、ポトフ!

下味をつけて寝かせたあばら肉。
軽く焼き目をつけてから、たくさんの生姜やホールスパイスと何時間もぐつぐつ…

そのお肉を、循環畑で育った蕎麦粉で生地を作ったガレットの具にしました✨

猪肉の調理は、ケロさんに多大なる助けをいただきました。偉大な先輩です…。

本当に毎度毎度、美味しくいただきました。色んなことに、感謝しながら。

これからも、人間らしい暮らし方、ひとつずつできることを身に着けていきたいと思います!
では、また~ ななみんでした。

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