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アトリエDEF通信

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くんえん乾燥

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アトリエDEF
八ヶ岳営業所

改めて、アトリエDEFの造る家は、くんえん乾燥(燻煙乾燥)という乾燥方法で乾燥させた材木を主に使っています。
IMGP2154.JPG
取引先は宮城県の「くりこま木材」さん。
くんえん乾燥のことが説明されているのでHPを覗いて見てください。
http://www.kurimoku.com/kunen.html
昔は木を乾燥させるのには自然乾燥しかありませんでしたが、いつしか建築用の材木は大きな窯で乾燥させることが主流になってしまいました。木が含んでいる水分や油分を取り除くためです。
なぜ水分と油分を取り除いてしまうのか? それは木が反ったり暴れたりして家を建てた後のクレームになってしまうからです。
では昔の家はそういう問題が無かったのか?ということになりますが、昔の家づくりは十分に時間をかけて造ったので建築中に木が乾燥してくれたので仕上げの前にある程度木が落ち着いて木組みもしっくり収まってくれたのです。
もっというと土壁の建物がほとんどでしたから土壁を乾かすのには十分な時間が必要だったわけです。
合板を代表に便利な建材が登場すると、工事期間を短縮してどんどん家を建てていかないと利益が取れません。時代はスピードを要求するようになりました。
はやい、うまい?、やすい、3拍子そろわないといけないわけです。
そうなると木は大変です。木が反ったり、伸びたり縮んだり、という狂いが生じると家のあちこちに障害をきたします。
そうならないように材木の供給側はどんどん狂わない木を生産しないといけなくなってしまったのです。
すまい手は木の狂いにナーバスになり、そのクレームを受け入れる建設会社は更にナーバスになり、結果、材木屋さんは狂いの少ない乾燥方法を研究し取り入れていったわけです。
要するに短時間でより乾燥度が高い材木がいろいろな意味で良いとされてしまったのです。乾燥温度は上がるばかりです。
エネルギーの浪費は止まりません。
燻煙乾燥は煙で燻して木を乾燥するので乾燥時間は少しかかってしまいます。温度はあまり上がりません。煙が出るのだから当然燃料は木です。この燃やす燃料の木は製材の過程で発生する木のくずがほとんどです。石油もガスも電気も使わないローテクです。
あっすみません、コンピュータの制御装置だけは電気を使います。
ちょっとだけです。
その結果、残念ながら水分、油分は完全に取り除くことができません。 ので更に3ヶ月ほど自然乾燥をさせます。
ようやく建築用の材料として我々のところに送られてきます。
我々人間は、水分と油分を取り除いてしまうと生きていけません。
ミイラになってしまいます。
材木となる木は一度切ってしまうので生きているという表現はおかしいですが、切った後も空気中の水分を吸ったり吐いたりのやり取りをする機能は生きています。油分も残っていないと強度が保たれません。なんとなくわかるでしょうか?
必要な成分を取り除いてしまうとパサパサになってしまいます。
潤いがなくなります。
ちなみにアトピー性皮膚炎などの肌の病気も、皮膚上に水分が上手に保たれない結果起こるものです。
潤いは大事ですね!
ゆっくり乾燥させた木肌は本当にきれいです。油分がしっかり残るからでしょう。短時間で高温で乾燥させた木はどす黒くなります。
ゆっくり乾燥させた木の木肌はつやつやで赤身がきちんと残りとてもきれいです。天然乾燥の木やくんえん乾燥の木はそういう状態です。お見せできないのが残念ですが・・・。
とにかく「くんえん乾燥の木」をもう10年も使ってきました。
皆さんに知って欲しいのは、自然界に生きてきた素材を病的に人間がコントロールするのは限界があるということです。一本一本、素性の違う木を全て同じものにはできないということです。業界は数十年もの間、製品の画一化を図るべく乾燥技術を磨いてきましたが、我々のような異端児がどんどん増えているというのがその方向性が正しくないという証拠です。生意気な言い方ですが、本物を知ろうとすればするほど横並びな癖の無い素材はダメです。癖があってもそれを扱える技術を磨いていくことに専心しないといけないと思っています。がんばろー!
今日、昼食をとるために店を探しました。長野県の地方都市であっても沿道に並ぶ飲食店はチェーン店ばかりです。同じお金を払うのに失敗したくない私は、意地でもファミレスみたいなところで同じ味を食べたくないのです。味のある地元の食堂はどんどん減っています。残念です。
コンビニとファミレスのどこでも一緒の味はうまいですか?
同じデザインの同じ素材の建物、はやくて、うまくて?、やすいのがみんな好きなのかな?
私はいつでもその店独特の癖のある味が食べたいですが・・・!
kojima

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