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アトリエDEF通信

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DEFの耐震性能について④「耐震等級と地震の話」

ほっしー
八ヶ岳営業所

今回は「耐震等級」と「地震」についてお話したいと思います。

まず「耐震等級」についてですが、他社さまのホームページよりお借りしたイラストでご説明いたします。

※ALSOKさんのホームページより借用耐震等級とは?基本や調べ方を知って地震に強い家を選ぼう|HOME ...

【耐震等級1】は「数百年に一度起こる地震に対して倒壊や崩壊の危険がない建物」「数十年に一度起こる地震に対しても損傷がない程度の建物」が当てはまります。 これは建築基準法で定められている最低限の耐震性能です。 ですから地震大国日本では現在全ての新築建物が「耐震等級1」はクリアしていることになります。

【耐震等級2】は「数百年に一度起こる地震の1.25倍強い地震の場合でも、倒壊や崩壊の危険がない建物」「公共性の高い建物と同等レベルの住宅」です。

【耐震等級3】は「数百年に一度起こる地震の1.5倍強い地震の場合でも、倒壊や崩壊の危険がない建物」「消防署など防災拠点と同等レベルの住宅」です。

そうすると「数百年に一度起こる地震」ってどのくらいの地震のことを言っているか知りたくなりますが、これは1995年のお正月明け、私が大学生だった頃に発生した「阪神淡路大震災」(マグニチュード7・最大震度7)に相当します。

なお、2011年の3月11日に発生した「東日本大震災」では、マグニチュード9・最大震度7を記録しています。

 

そうすると、今度は「マグニチュード」「震度」のことを知りたくなってきます。

震度とマグニチュードの違いを徹底解説|PressWalker

マグニチュードとはイラストの通り、震源で発生した「地震そのものの強さ」を表しています。 震度は「その地点の揺れの大きさ」

ですから、震源が日本列島の真下や近くで「マグニチュード5の地震」が起こる場合と、遠く日本海や深い所で「マグニチュード7の地震」が起こる場合でも、その距離で同じ場所でも震度7が発生する可能性があるということです。

なお、「震度」は0から最大7までの10段階となっています。 (感じない揺れの0と5弱5強・6弱6強があるので10段階) 気象庁からの説明をご覧下さい。

気象庁 | 震度について

なお、「震度7以上の揺れってあるんじゃない?」と思うかもしれませんが、今まで地球上で震度7以上の揺れは観測されたことがないということと、結局震度7が現在考えうる最大限の被害が発生する状況なので、それ以上の震度があったとしても壊滅的な被害に変わりはないから、震度8や9に意味がないということです。

 

地震のことは、中学校の理科でP波とかS波とか習いましたよね。 地震が起こる度にあの時先生の話をよく聞いておけばよかったなと思います。

話は戻って…。

まとめると、現在の新築では全て震度7の地震には耐えられる「耐震等級1」の耐震性能があるということになります。 しかし、それ以上の大きな地震があった場合や、熊本の地震の時のように何度も来る揺れも想定して、「耐震等級1」以上の耐震性能を持った方が安心できるということです。

 

さて、アトリエDEFの建物はというと、全て「耐震等級2」を取得できる性能を持っています。

もちろん「耐震等級3」を取得したいというご希望があれば、耐震等級3の建物を設計します。

しかし、アトリエDEFではお客さまのご要望に応じて「自由な間取り」や「開放感のあるリビングダイニング」「自然やその敷地の風景に調和するデザイン」を優先するので、耐震等級3を取得することを目的とした建物をつくっていなかったという事実もあります。

大きな吹き抜けに階段をつくったり、大きな窓を山が見える位置に配置したりすることを優先すると、耐震等級3が取れない間取りもあるからです。 (壁とか特に床面の多さや強さの問題です。 その代わり太い梁を入れたりナナメの材料をたくさん入れたりして強くしますが)

 

ただ、今後も起こりうる大地震でも倒壊しない安心できる建物をつくることは当たり前のことなので、これからもDEFの耐震性能についてはお客さまにしっかりとお伝えして、ご希望の「暮らしや間取り」と共に安心できる提案をしていきます。

また、前回までに私が書いた「木組み」や「柱の強さ」なども耐震の性能ではプラスになるので、そういった日本人の知恵と経験も生かした地震に強い家をこれからもつくっていきます。

 

それと、これも最後にちゃんと言っておいた方が良いと思うので書きますが。

耐震等級は第三者機関のに申請して「住宅性能評価書」を交付してもらって、正式に認められるものです。

「住宅性能評価書」の発行には調査機関にお金(10万円~20万円程)を支払わなければならないので、基本的にはお客さまのご希望で必要であればDEFで申請を行っておりました。 ですからアトリエDEFの家は「設計上基準をクリアしていて、申請すれば耐震等級2や3をクリアする家です。」ということです。

ちなみに、以前の私の勤めていた会社は住宅性能が売りでしたので、建築費用の中に申請費用や申請代行手数料なども入れてあって、お客さまのいるいらないに関わらず「性能評価書」を必ず取得していました。 家づくりにDEFが求めるものと、他の住宅会社が求めるものが違うのでそういった対応の差はあります。

来年2025年からは住宅の断熱性能義務化となります。(詳しい内容はまだ発表がないです。) 今後耐震性能も義務化すると思われますので、そういったことに対してもアトリエDEFでは「次世代住宅性能委員会」という組織を立ち上げて去年からずっと話し合いを重ねています。

今後、アトリエDEFの構造や建築費用、証明書の取得などの方針も変わってくると思いますが、私が今まで書いた「工業製品や石油化学製品・接着剤等を使わないで、日本人の持つ技術で国産材の木本来持つ強さを生かした家づくり」が、もっと国やこれからの本当の幸せな暮らしを求める人々に認められてもらいたいなと強く思う今日この頃です。

 

 

まだまだ語りたいことはたくさんあるのですが、以上でほっしー先生の「DEFの耐震性能」のブログを終わりにします。

この後、ちょっとまたふざけたブログを書いて、次回は「DEFの断熱性能」についてのブログを書きたいと思っています。 (思ってるだけじゃなくて、ちゃんと書けよ)

 

【おまけ】先日「雨氷」(うひょう)という、超怪奇現象が起こりました。 降った雨が木の枝や車に透明な氷の幕をはり、寒いのに雪にはならないという現象。 氷の重みで枝が垂れ下がって折れ、電線にひっかかって停電も起こりました。 電車も停まったようです。

木の枝が陽の光に輝いて、風が吹くとシャラシャラと音をたてるのは幻想的でした。 (ナニかっこつけてんだ。 普通に21:35の携帯の画像載せるな)

 

 

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