オーナーさんのお家で藍染め体験@青木村
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こんにちは。上田本社の野原です。ここ最近温かいですが週末に向けて少しづつ気温も下がるという予報ですね。気温差に風邪などひかれませんように・・・。
さて、先日上田市のお隣の青木村というところに暮らすオーナーさんのお家で、11月2日、5日の二日間にわたり藍染めの体験をさせて頂きました。
上田市から少し走っただけで青木村ってこんな感じのところ。紅葉が素敵でしたよ。
築8年の大きな軒と広いウッドデッキのお家。遠くに夫神岳が見えてと~ても気持ちの良い場所です。
干し柿がお出迎え…和む風景が初めてお会いする皆さんの緊張をほぐしてくれるかのようでした。デザインが決まったらいよいよ染めますよ!ドキドキわくわく♪
当初8月に、予定していたこのイベントですが11月に延期となりやっと念願の藍染めに挑戦!(実はこのエピソードが泣けるので文末にお伝えしますね。最後までお読み下さい)
↓これが染液。渡利さんの藍染めは藍の葉っぱを発酵させて薬品を一切使わず、自然の力だけで染め上げる伝統的な手法で行います。プクプクとした泡のようなものを『藍のはな』と呼びます。藍が建つと表現し、この手法を『藍建て』と呼んでいます。
基本は3分間のもみもみ×3回。3分って意外と長いのね(汗)
1回上げるたびにパタパタして空気に触れ酸化を促すのです。
ご夫婦でパタパタ♪いいですね~^-^
仲良くパタパタ~♪ひゅ~ひゅ~やね♡
乾かしている間に別棟のギャラリィーも見学させていただきましたが渡利さんの世界観が溢れる作品にしばし癒される時間です。このお部屋は藍の独特のいい香りがするんですよ。お孫さんが泊まりに来られることもあるんですって、この部屋に寝られるなんて羨ましい~!
嬉しいことにお家の中もすべて見学させてくださいました。(感謝します!)移住を決めてから荷物を減らしたことで本当に大切で必要なものや価値観がはっきりとしたの。とそんな経験談もありがたかったです。
おやつの時間…渡利さんからは藍染めを始めたきっかけや、どうしてここ青木村を移住の地に選んだのか、暮らして8年の月日で愛犬との思い出の日々や猫ちゃんとの暮らし、ご主人の野菜作りや地域のコミュニティーについてお話が楽しくて楽しくて♪そして嬉しいのは『デフにしてよかったと思ってるのよ』と言って頂けたことですね。こちらこそご縁に感謝します!
こんなに素敵に鮮やかに染め上がりました~♪パチパチパチパチ
こちらのみなさんのも鮮やかな仕上がりです~♪パチパチパチパチ
藍建ての藍染めは色が落ちないんですよ。むしろこの後使えば使うほどアクが抜けて益々美しく育つとのこと。
私がこのイベントを企画した理由は…渡利さんの手法が薬品を使わないこと。自然の素材そのものの力を生かし先人からの知恵と愛情を込めてひたすら発酵を待ちます。手間暇もかかり苦労が多いのですが、それゆえ長く使うほどにより美しく育つ藍染めだからです。終わった後の染液を流しても環境に負荷をかけない配慮もアトリエデフの家づくりと同じだと感じたからなんですね。
初めて会う皆さんでしたが、藍のお陰で(染液の樽のお風呂に一緒に入った感じ?笑)あっという間にうち解けて沢山お話しし、笑って感動しみんなで作り上げたとっても素敵なイベントとなりました。ご参加いただいたみなさん、お世話になった渡利さんとご主人さまもありがとうございました。
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泣けるエピソードとは…8月に予定していたイベントでしたがこの夏の暑さに藍の染液の発酵が弱ってしまい、その後渡利さんが色々と手段を尽くしましたが復活せず、もう一度2号器として一から建て直しました。今回はその2号器を使ったんですが…2号器をまぜまぜする棒に菌がくっついていたのか、ダメもとで1号器もその棒で数ヵ月毎日まぜまぜしていたら何と!藍のはなが建ったのです。ただそれだけの話ではありますが、菌の世界の神秘と生きたい!という生命力を感じました。
↓ちくわくんも全部見てたよねっ♡
8月にご予約を頂いていたにもかかわらず、延期の為参加することができなかった皆さま、ごめんなさい!この場を借りてお詫び申し上げます。よかったらまたお越しくださいね。
のはら