kanto
群馬だより〜土作りリベンジ
- Series
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
たいへん貴重な体験をしたと思っています。
踊らにゃソンソン、です。
関東営業所のキノです。
先日、工事部から白羽の矢を立てられまして「土作り」を一緒にやらせてもらいました。 in 小諸。
DEFで土壁に使う土は、2種類あります。「荒壁土」と「中塗り土」。
「木ずり」という網状の木(竹も用いられることがあります)に、まず「荒壁土」を塗ります。
ご覧の通り、ヒビがたくさん入ることでも「荒い」印象ですよね。なので「荒壁」なのかな、と。
このヒビが入ることで、「中塗り土」がくっつきやすくなります。ひっかかりやすくなるわけですね。
荒壁の上に塗ることで、より家の「中」に入るから「中塗り土」なのかな?それとも漆喰などの仕上げと荒壁の間=中に入るからかな?でも、昔は漆喰は高級品だったし、使わずに仕上げることもあるし…名称の由来は調べたほうが良さそうです。
とにかくイメージとしては「中」の「中塗り土」。
今回は、この「中塗り土」を作りに小諸に行ってきました!
実は、昨年、自社生産を失敗したとのこと。
今回は、そのリベンジ。
2つ、この失敗を糧に工事部漆戸土名人が考えました。
(1)原料
(2)工程
まず、原料ですが、前回よりきめ細やかな砂を入手しました。
↑前回
↓今回
全体的に少し、粒子が細かい砂です。
そして工程。
こんな「こし器」を付けました。
↑こんな網を
↓土プールの吐出口に設置
(1)も(2)も、土の「ダマ」を作らないようにするための改良点。
これが、今回のポイントです。
前置きも長く、ここからも長くなりますが(汗)、お付き合いくださいませ。なるべく手短に振り返ります m(_ _)m
まずは凍ったホースの中の水を解凍!
八ヶ岳の工事部のニューフェイス、笠原くん(右)です!
荒壁土を作る土に水を混ぜ、ペースト状にします。まるでチョコレート工場のよう◎Willy Wonka, Willy Wonka(映画『チャーリーとチョコレート工場』より)♪
これが
こう!
僕もやらせてもらいました〜
いくらマシンを使っているからとは言え、土が水を含むとかなりの重さ。マシン自体の重さもありますが、けっこうな重労働でしたよ。
そして、半筒を使って「上澄みを濾しながら」下で待ち構えるトラックに移します。
(流し込むところの写真を撮り忘れました…m(_ _)m)
そのトラックをプールのある場所(作業中の高さ)に移動させ、もう片方のプールにジャバーっ!と。
こちらのプールには、前述の「きめ細やかな砂」がお待ちかね。
先程の上澄みと、藁スサを入れながらまぜまぜ…
漆戸土名人と、お手伝いいただいている先輩が土の具合を見ながら…
名人「水、足しましょうかね。」
先輩「なから(だいたい)いいんじゃねぇか?」
名人「試してみましょう!」
笠原くんが八ヶ岳からもってきてくれた土壁サンプルに塗ってみます。
おお!今回はすごくいい感じ!!
あとの微調整は、プロの左官屋さんに任せるとして、ここでのミッションはなんとか成功に終わりそうです!v(^^)v
それではトラックに流し込み〜
ドベドベドベェェェェェ…
完成した中塗り土は八ヶ岳へと旅立っていきました。これが使われる予定の邸宅はもうわかっているので、完成した頃に僕も見に行きたいと思っています。そして心の中で「ふふん、俺が練ったんやで。」と思いながら見学したいです。
〜オマケ〜
昔の人達は、土の出来具合を足の裏の感覚で測っていたそうな。
じゃ、僕達も!踊らにゃソンソン(本日2回め)
BUT!
しかしですよ、12月なんです。
小諸なんです。長野県なんです。
土には普通に霜がおりてるんです。
氷の中に足を入れているようで、まるで罰ゲーム…
この表情…(^_^;)
↑「冷てー!!」と叫びながら、用意したお湯まで一目散に裸足で走る漆戸名人(笑)
足の裏で感じる土は、わずかに「ダマがあるな」とわかったのですが、何より冷たくて長時間入っているのは無理でした…orz
「足の裏で感じる土」のリベンジは、夏にやらせてくださいっ!笑
それでは皆さん、良いクリスマスをお過ごしくださいませ◎
キノ