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アトリエDEF通信

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御代田町で「かまどづくり」だよ!

みかみ
上田本社

2025年9月中旬、お引渡しを目前に控えたHさま邸(長野県御代田町)にて、かまどづくりに向けた「日干しレンガ」づくりを行いました。お施主さまとお友達、そして上田本社スタッフの混成チームで、雑談を交えながら楽しくワイワイと作りました。レンガの素材となる土は、家づくりの土壁でも使われている「荒壁土」!粘り気の強い土をスコップでコネコネしながら、型枠に当てはめて成形する分担作業で、目標数を午前中で作り上げるというチームワークを発揮しました。

レンガづくりから2ヶ月の間は、十分な乾燥期間として充てられます。秋の日差しと吹き抜ける風が、乾燥にとっても大切になるんですよ。その間、Hさま邸の敷地内では、田辺棟梁の手で「かまど+薪小屋」が手刻みで丁寧に造られていきます。家づくりと同じ、KURIMOKUさんの材木がふんだんに使われており、継ぎ手をガッチリと留める込栓が、手刻み+木組みの小屋であることを物語っていますね!並行して、並里さんには土台づくりにも入っていただき、「かまど組立て工程」に向けた準備が着々と進んでいきました。

そして、2025年11月、日干しレンガの乾燥を待って、いよいよ「かまど組立て」作業の日を迎えました。乾燥した日干しレンガは、作り立てホヤホヤの「茶色」から「黄土色」に変化していました。約2ヶ月の乾燥でこんなに色が変わるのですね!感触も当初フニャフニャしていたのに、カッチカチに固まっています。良いレンガに仕上がったようですよ!

さぁ!お施主さまご家族と一緒に、かまど本体の組立作業に入ります。並里さんご指導の下、日干しレンガの5段重ねを目指して、ひとつずつレンガを並べ、接着材となる土を練り込みながら、ゆっくりと積み上げていきます。「手袋使うかな?」「素手が一番やりやすいですよ!」というアドバイスを受けながら、「土冷たいねぇ!」と言いながら、みんな素手で組み上げていきます。

15時頃には仮の化粧仕上げも終わり、西陽に輝くかまどが仕上がりました。紅葉を背景に小屋に包まれた姿が、早速絵になっていますね!もちろん、これで完成ではありません。家づくりにおける土壁と同様に、次回作業時には川砂を混ぜた「中塗り土」を表面に塗り込み、漆喰仕上げに向けた素地づくりを行います。それまでは再び、ひたすら乾燥、乾燥ですよ!

そんな訳で、今日この日も現地の乾燥具合をチェックしに行っています。表面にはひび割れが入り始めて、順調に乾燥が進んでいることを伺えました。より乾燥が進めば、ひび割れも大きくなり、中塗り土を塗り込む十分な隙間もできることでしょう(ホントに家づくりと同じ!)。次回作業が今から楽しみでなりません。続報にどうぞご期待ください!?

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