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アトリエDEF通信

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デフの家は生き生きしている

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のじー
八ヶ岳営業所

こんにちは。

先日渓流釣りに行き、魚の気持ちと川の流れを読み解く力をもっと身につけたいと感じ始めたのじーです。

さて、今回は背割りと天然乾燥材について。

デフが使用している構造材はこういうものね!と知っていただけると嬉しいです。

はじめに、

「背割り」を広辞苑で調べてみると、

背割(せわり)

柱などの干割れ(ひわれ)を防ぐため、目につかない側にあらかじめ割れ目を入れておくこと。

干割れとは、木材が乾燥する時に発生する「割れ」「裂け」のこと。

デフでは、ほとんどの柱に背割りを入れています。

 

下の写真は工事中の柱の背割りです。

壁の中に隠れる柱にもしっかり背割りが入っていますね。

こちらは八角形の大黒柱の背割り。

良い感じです。

こちらは八ヶ岳の循環の家の大黒柱。

近くで見るとこんな感じ!14年経つと柱は乾燥し収縮と変形を始め、背割り部分が大きく広がっていきます。

さらにこちらは築10年ほどのオーナー様のお家の大黒柱の背割りです。埋め木されているのもまた良いですね。

色々あって面白いですよね!

自然のものなのがよく分かる証拠です。工業製品からは見ることができない経年変化です。

見てて楽しい〜

計画上、背割りの位置は大体決まってきますが、設計段階で背割りをどの面にするか、そうした話をお客様と打ち合わせすることでお家に対する愛着が沸くかもしれませんね。

お家も家族の成長と共に育つ感じがして、なんだか柱見るだけでほっこりします。

(じぶんだけ??)

 

次にもう一つの話題へ、

天然乾燥材について。

デフの構造材は宮城県のくりこまくんえんさんの天然乾燥材(燻煙乾燥あり)を使用していて、木材内部の破損の恐れがある高温乾燥材より強度をしっかり保つことができます。

↓こちらくりこまくんえんさんのHPでも説明されています。

https://www.kurikomakunen.jp/smoking.html

天然乾燥材は乾燥時のストレスがなく、木の繊維を壊すことがないので、木の香りや色艶を残した無垢な状態を保てるのです。さらには漆喰などと同様に高い調湿効果も期待できます。

え、すばらしくないですか

惚れてしまう

しかもデフに関わる全ての職人さんたちはこうした木の動きがあること前提に家づくりに携わっています。これまた惚れてしまう。

設計課夏子さんのブログでも木材について紹介されています。https://a-def.com/defblog/51490

木材のお話。

さて冒頭の背割りの話に戻りますが、

稀に背割りを入れない場合もあります。例えば、背割れの柱がキッチンの木の天板に干渉していると、背割りの経年変化で木の天板も同時に動いたりする可能性があるので、そういうときは背割りを入れなかったりします。

(木の特徴を読み解き、それによって間取りも微調整したりもするので、対木造設計は試されていて楽しい)

もちろん背割りを入れないと表面割れや変形する可能性は高くはなりますが、デフの木は天然乾燥を経て、しっかり強度のある木材で安心できます。私たち人間同様に、木()もちゃんと生きていると感じられるので、自然と許容できるのではないでしょうか。

最近完成直後や何年後かのデフの家の様子を見る機会が増えたので、木の様子を比較するのがとても楽しいです。

下の写真は、建具の横にある柱ですが、割れがまたいいアクセントになっています。もちろん構造上問題ありません。

 

こちらは設計室の小屋束の表情。みんな(柱たち)個性的で見飽きない。

そんなこんなでデフの構造材のお話でした!

ぜひ各営業所の化粧柱の背割りや生き生きとした天然乾燥材のデフのお家の表情を見に来てみてください〜(マニアックすぎる)

ちなみに八ヶ岳営業所では、秋の気配を感じていますが、湿度はまだまだ高いので、滑り込みで土壁の建物内の涼しさを感じられるチャンスでもあります!薪シーズンも近いです。個性豊かなスタッフがお待ちしております!

先日、八ヶ岳営業所への道中のデフ看板を新調しました。

(竹と仲良くなれず、杭あり)

のじー

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