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アトリエDEF通信

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「ずっと見ていられる柱と梁」 ~Tさま邸建築日記③~

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ほっしー
八ヶ岳営業所

Tさま邸の「柱」と2階の床を支える「梁(はり)」は、宮城県栗駒の山で伐採された杉を使っています。柱の太さは4寸角(12cm×12cm) 一般的な住宅建築に使用される3寸5分(10.5cm×10.5cm)の柱よりも太いです。 梁は太いところで1尺(30cm)の幅があります! 1尺2寸(36cm)を使う現場もあるんですって。 スゲ~。国宝級建築物か(>_<)

本物の木ってイイですね。なんか木の匂いが写真から出てきそう。

ちなみに、よく見ると柱には白いところと赤いところがありますよね。赤いところは年輪の中心に近い部分です。ここは木の外側の白い部分よりも硬く、腐りにも虫にも強いという特徴があります。

ということは、この家の柱は木のど真ん中を使っているということが分かりますね。

これは「芯持ち材」と言って、柱の中でも特に貴重で耐久性の高い丈夫な材料となります。マグロで言うと大トロ! マグロで言うとちょっと意味が違うような気が・・・。

ちなみに「柱も梁もなんか真ん中割れてね?」と思いませんか。

これ、わざとなんです。

生きている木を柱にするのに一番大切なことが「ちゃんと乾燥させること」です。そして、柱は乾燥していく過程で割れたりねじれたりします。だから、建てた後も変形や余計な割れが起きないように、「芯持ち材」にはわざと「背割れ」という縦の溝を掘ります。ちなみに、写真の一番左の柱と上の梁は、真ん中が割れてますよね。これはちゃんと乾燥した証し。てゆうかこの家の材料、(他の人のブログの現場も)全部ホントにキレイに真ん中が木目に沿って割れてるんです!

興味があれば、この材料をつくってくれている「くりこまくんえん」さんという会社のホームページをぜひ見てください。

本物の木の色といい、木目のカッコ良さといい、キレイな割れといい、何度見ても木の家っていいですね。

でも、家をつくる時に「生き物」の木を材料に使うわけですから、それは人の思い通りになるわけないんです。

だから最近の家づくりではより変形せず、加工や建築の苦労がないように、木の板を張り合わせて造った「集成材」と言う柱を使ったり、工場で鉄筋やパネルで壁を造ったりするようになりました。 それはそれでイイんです! 「みん違ってみんなイイ!」

 

私たちアトリエDEFは、日本の木で家をつくります。  なんででしょう?

まだまだ話はつきませんが、木や構造の話をし始めるとどうしても長くなっちゃうので、続きはまたの機会に。ヽ(*´∀`)ノ

 

「Tさま~! 次は何を書いて欲しいかこの中から選んでくださ~い!」

①「日本が誇るスゲ~大工さんの技術」 ②「デフってなんだ?」 ③「ほっし~のGW」

 

 

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