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群馬だより〜モデルハウス「えんの家」プレオープンまで11日〜
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前橋市富士見町
モデルハウス「えんの家」
プレオープンまであと11日!
モデルハウス「えんの家」は真壁の家。
内装に構造の木が見えるデザインの家になっています。
(cf:逆に構造の木を覆って見えなくしたものを大壁といいます。)
デフの家の木が、本当に「きれい」だと、いつも思います。
(木を褒めてるだけなので手前味噌じゃないですよ!)
シックハウスへの配慮から、薬剤処理必須の外国材を避け、
防腐材・防カビ剤の薬品処理がなされていない木をつかっています。
だからデフで使う木は、木の香りや木の質感が自然そのままの木です。
デフの木の「きれい」は単に見た目・視覚のことではなくて、
五感のすべてから感じる「きれい」なのかなと、たまに、ふと、思います。
安心・安全であるという感覚と、
「きれい」という感覚は似ているのかもしれません。
(木を褒めてるだけなので手前味噌じゃないですよ!)
今日はそんな木の作り手さんたちのお話。
「えんの家」の木たちは、主に群馬県産材を使っています。
家を支える構造材や、内装に使われる造作材がそうです。
その材木を製材・出荷してくれているのが群馬下仁田の小井土製材所さんです。
そこにデフのいつものパートナー、
宮城のくりこまくんえんさん、信州長和町の小林木材さん、
岐阜東濃の木ポイントさん、信州木曽の薮原製材所さんの材木も加わって、
「えんの家」はできています。
さらにワンポイントのゲストで、下屋を支える柱には、
京都北山の磨き丸太が使われています。
以前、学生の頃に講義の一貫で、京都北山杉の産地と
林家さん(林業で生計を立てている世帯)を尋ねた事があります。
京都の北山には、かつて茶室や数寄屋のために、銘木の文化と需要がありました。
それはもう林業の生産体系だけで一つの集落が出来るほどの。
ですが安価な外材の流入などもあり、今ではその需要もわずかになり、
京都北山の林業文化自体も次第に下火になっているそうです。
先祖代々続いていた林家のご主人が
「パソコンに向かって指一つ、答えが5秒で返ってくる時代に、
手間暇かけて答えに60年以上もかかる林業が、時代に合っていないという考えも十分わかる」
と語った言葉が、当時とても印象的でした。
息子さんは京都市内でサラリーマンをやっていて、自分の代で林家もおしまいなのだそうです。
当時は「それも仕方ないことなのかな」と、そんな感想を抱いた気がします。
でも、デフに来て、林業・製材業に携わる人たち関わっている今、
それとは違う想いがあります。
先日、材木を取りに小林木材さんに伺った際に、
小林さんに中を案内していただきました。
「ほら見てごらん、きれいだろう」
新たな試みではじめたというカラマツの天然乾燥。
本当に「きれい」だと思いました。
何より、顔をほころばしてそれを言う小林さんが、とても印象的でした。
日本には、こんなに「きれい」な木があります。
60年、70年、80年かけてそれを育てる人がいます。
それを活かそうとしている人がいます。
それが本当に素晴らしく、尊く、誇らしいことのように、今では思います。
家づくりに携わる今、林業・製材業に関わる人達を偉大に思います。
そんな木を使った家づくりがもっと増えればいいなと思います。
そんな「きれい」な木を見に、モデルハウス「えんの家」、お越しいただけたら幸いです。
工事部の漆戸航でした。
……申し遅れましたが私、2月より八ヶ岳から関東営業所に転勤になり、前橋におります。
プレオープン、より多くの方とお会いできましたら幸いです。
モデルハウス「えんの家」プレオープン
5月28日(土)29日(日)