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群馬だより~現場めぐりをしておもうこと
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こんばんは。
赤城山より、関東営業所の宮澤です。
この頃は時間をみつけてDEFの建築現場めぐりをしております。
日本の木をつかって、大工さんが手刻みして、
構造材を組み上げて、家をかたちにしていく。
頭では分かっていたつもりでしたが、現場を見させてもらって
そのすごさ、おもしろさをリアルに感じております。
高崎市のT様邸。
どーんと景色がぬけて、櫓のように見えます。
近くで見てみて、何故だかわかりました。
屋根です。
屋根が日本瓦なんですね。お施主様のこだわりポイントです。
それで、木の構造と相まってより日本の家らしく見えたようです。
関東のDEFの家では、瓦屋根は初になります。
瓦と薪ストーブの煙突も相性バッチリ。
瓦と煙突って、合いますね!すごくいいです!
いつ見ても、この垂木の仕上げが本当に美しい。
変わりまして、こちらも高崎市。
高崎市街地の一画にある平屋のお家です。
赤い瓦屋根と内部の構造は活かしつつの、全面改修になります。
屋根の色とそとん壁の茶色、みかんと青空が、
なんともレトロでどこか懐かしい感じがいたします。
こちらは3月の完成を目指して進めております。
どんな雰囲気に仕上がるのか、とても楽しみです!
そしてもうひと現場。
こちらも高崎市、観音山の高台のお家です。
先日の大雪のあと、街から山まであたり一面が白くなって見渡せました。
この絶景、いやーすばらしい!
今日はこのお家の建て方が行われました。
クレーンも無事到着、作業をしていただいております!
現場に到着すると、もう1階部分は組み上がっていました。
お施主様も建て方を見に来られました。
大工さんたちの邪魔にならないよう、足場にのぼります。
右にそびえ立つのは、このお家の大黒柱。7寸角です。
木材は群馬県産材を使用。
先日、下仁田の小井土製材さんで製材された木々です。
この写真のうえに乗っかっているなが~い柱も、大黒柱として現地に建てられたわけです。
大黒柱の中央。刻まれてむこうの景色がわずかに見えます。
ここに2階の梁が、四方から結合されます。
クレーンで構造材が続々と上げられてきます。
下では棟梁が手順よく、組んでいく材を選んでクレーンに渡していっております。
建てた柱に、梁をのせていきます。
これも刻みによって、材と材がはまっていく訳です。
刻み同士でジョイントされた腰桁に、木の栓を打ち込んでがっちり固定しています。
空をとぶ材木たち。
だんだん、形が見えてきましたよー。
そしていよいよ、屋根のてっぺん、棟木がかかりました!
いや~しかし見ていて飽きませんねー建て方!
トップの棟木から母屋、軒桁とおりてきて、
いくつもある平行した窪みに垂木がかかっていきます。
垂木です。美しくて、かっこいいです。
県産材の杉の柱。
中温乾燥による仕上がりの美しさが際立ちます。
中央の大黒柱を軸にして、
1階2階の梁と桁、屋根の棟木と登り梁が、
3段で四方から繋がれている様は圧巻です。
わたしは今回、建て方を初めてちゃんと見させてもらいました。
そして、日本の木造建築の歴史とすばらしさ、面白みを感じました。
粋な感じ、味わい深い感じがぷんぷんします。
プレカット、新建材、パネル工法などなど、様々な素材や工法が研究、開発されて生産性を上げている反面、
こうした日本の伝統の技を活かす機会はどんどん減りつつあります。
実際、大工さんたちが少し寂しそうにそう言っております。
そして、大工さんをはじめ、職人さんたち、製材屋さんはみなさんこう言います。
「DEFさんの家は大変なんだよ~、お手柔らかに頼むよー」
そうやって冗談を言って、笑っています。そんな笑顔が好きです。
その横で、監督の宮ちゃんと設計の新井ちゃんはちょっと恐縮していますが(笑)
午後3時。
予定していた建て方、とどこおりなく終えられました。
そして雪よ、今夜は少しでいいですよ。
明日はいよいよ上棟式。
無事に上棟を迎えられることがうれしいです!
以上、まだまだすべての現場を見にいけていませんが、
時間をみて現場めぐりをしていきたいと思います!
みーさん