-うるしどくんのべと修行-
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こんにちは。
八ヶ岳営業所の、チカです。
今朝、車のフロントガラスが凍りついていました。
もうそんな季節なんだなあー。
秋も深まり、冬の気配がするこのごろです。
昨日は広報の皆で、どこもかしこも、りんごが鈴なりになっている長野市へ、
アトリエDEFのお家に使われる、土壁の見学に行ってきました。
お邪魔したのは土壁日記でおなじみ、うるしどさんが修行中の「小坂商会」さんです。
DEFのお家の土壁用の土を作っている場所。
わたしを始め、実際に工場へ訪れて土をつくる工程を見るのは、初!というスタッフも多く
とても貴重で興味深い体験でした。
土壁のこと、使われる素材や作り方、べと屋さんの歴史などなど
じぶんの考えを織り交ぜながら説明するうるしどさん。
するすると出てくる知識に、感心しつつ、驚きつつ。
そして、うるしどさんが土を捏ねます。
向かって右側が、20代の頃小坂商会に嫁ぎ、ずっと土を作りづけている、まさこさん。
まさこさんの説明も受けながら、機会が動き始めました。
ワラをまぜたり、
スコップで詰まりをとったり。
捏ねるのは機械、ワラや水を調整しながら混ぜるのは、人の手で行います。
機械に頼り切らず、人の感覚を信じるところは、信じている。
とっても大事な事です。
最後は、まさこさんの練った土と比較。
「同じくらいなめらか!」
すごーい、土、かっこいい~!と、終始感嘆の声をあげる、DEFガール。
りんごもらったで、お茶にするじゃあ~と、まさこさん。
お茶をしながら、しばし団欒をしました。
住宅用につくる土壁の出荷は、もうほとんどないこと。
左官屋さんが自ら練っていたベトに変わって、「ベト」屋さんができた経緯。
小坂商会さんのつくるベトで修繕された文化財のこと。。。
すこしだけれど、色んなお話を聞きました。
そして、人の大きな繋がりに、気が付きました。
完成したお家が、とても美しく、静かに、誇らしげに佇んでいるのは、
土を作る人、木を切る人、組み立てる人、壁を塗る人・・・
ほかにもたくさんの、優れた人の手がかかっているのを、知っているからなのではないかと思いました。
とても良い体験をさせてくださった小坂商会さん、ありがとうございました。
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今回は、頑張っているうるしどさんの写真多めでお送りしてみました。
土壁については、土壁日記で、くわしく分かりやすく知ることができます。
ぜひとも読んでみて下さい。
「機械のスイッチ入れるのもサマになってきたなぇ。」と、まさこさん。
2人はほんとのおばあちゃんと孫のような、良い雰囲気でした☆
=チカ=