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アトリエDEF通信

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でめ
上田本社

はろー。でめです。
上田事務所周辺ではウシガエルの合唱が鳴りやまない今日この頃であります。
そんな中、先日お引き渡ししたお客さまから一本の電話が。
「高橋さ~ん。せっかく張り替えていただいた杉の床板が~」
むむ?どうされました?
「壁が汚かったので、おそうじで重曹を使ったら、杉の床板が黒く変色したんです…」
どういうこと?と思われるかと思いますが、実は木材には種類によって、アルカリ性や酸性に触れると反応し変色することがあります。

今回の杉材の場合は、重曹(弱アルカリ性)に反応して黒く変色したと思われるのです。
言葉だけだとわかりずらいので、実際にやって写真でまとめてみました★
↓こちら左が杉材・右が桧材です。

これにキッチン周りなどのお掃除に大活躍☆

↓セスキ炭酸ソーダ(アルカリ性)を水に溶かしてそれぞれ木材にふりかけてみます。
(写真は2回スプレーしたので、早くも変色が始まっています)

↓15分後…黒!明らかに杉材だけが黒くなっています。

ありゃりゃ…これだとせっかくの床板が…となりますよね。
でもそんなとき打つ手はあります。

そういう時はこのクエン酸☆

そう。アルカリ性で反応したのなら、酸性で中和させればいいのです。
こちらを同じく水に溶かし、垂らしてみると…結構すぐに反応してますね。

ぞうきんなどで、垂らしたクエン酸水を伸ばし、しばらくすると黒い変色がもどりました☆

今回、杉材が反応したのは木材中に含ませるタンニンという成分とアルカリ性分が反応して変色しました。特に杉材はタンニンが多く含まれているため、こういう反応が起こるそうです。無垢の木で無塗装の場合は、特にお引き渡しすぐですとこういうことが多々あります。
定期的に蜜蝋ワックスを塗って、木材に幕をつけてあげれば、反応することもあまりないのですが、知らないとびっくりしますよね。
だからと言って、杉材に気兼ねしなくても大丈夫です。
知らないと怖いけど、対処が分かれば怖くない。
社会に出てから、一番使う科目は理科だなと感じるでめでした。

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