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アトリエDEF通信

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俺の男木、君の女木!

増田
上田本社

こんにちは、アトリエ デフの増田♂です。

最近では近隣の学校も休校になり、今年小学校へ入学したわが子もたった2日間だけ登校し、理由もなかなか理解することも出来ず、退屈な(ある意味とても贅沢で羨ましい!)毎日を送っております・・・しかし『行動は制限されても思考は制限されていない!!』、と悪いことばかりと感じることのない子供たちに、逆に色々学ばせてもらっています☆

昨日は急に、『のんびりできる小さい家が欲しい❢』と言いだし、オレについてこいとばかりに急遽外で日曜大工になりました。

 

 

電動の工具もありましたが、せっかくなので手道具のみで簡単な使い方だけ教えて(そして疲れて夜はすぐ寝るようにと祈りながら・・・)、本人の好きにさせてみました。最初から綺麗に出来てはいませんでしたが、色々自分なりに考えて楽しそうに仕事をしていました。

 

 

 

 

何でも本気の全力で貪欲に学び、何でも本気の全力で貪欲に遊ぶ子供達を見ると、自分は毎日一生懸命生きているのか、本当に考えてしまいます。考えるだけで汗を吹き出す子供の集中力は本当に羨ましい限りです、自分は一体何を吹き出していたのか。

最近世の子供達を見るたびに、キラキラ輝いてみえるようになりました。コンビニで雑誌の表紙のグラビアを見ても、何とも思わなくなってしまいました。

歳をとったなぁと本当に感じる今日この頃です・・・

 

 

 

そんなこんなで、まだのんびりできる小さな家は完成しておりませんが、木材を使った際に基本的なコト、『元口・末口』についてうろ覚えになっていたので、昔からデフの仕事をやって頂き、苦楽を共にし、デフよりもデフの内情に詳しい上田市の金井建築に行ってきました。

元口というのは、丸太の根に近い方のことで、末口はその逆になります。一般的な住宅メーカーや、プレカットではあまり作り手が気にする内容ではないのですが、デフではもちろん設計者や監督も確認はしますが、墨付けを行う棟梁が1本、1本その材に合った使い方を行い、木材の映える最高のステージを用意しております!!

 

 

ちょうど次の家づくりの刻み中で色々聞くことが出来ました☆

 

 

 

 

加工場には、天然・中低温・燻煙乾燥(←クリック)されたとても木目の美しい(例えるなら、水を弾く乙女のような!!)木々が置かれ、杉や檜の香りが充満し(毎日嗅いでいるので麻痺してわかりませんが多分)、目を閉じれば森にいるような(毎日嗅いでいるので麻痺してわかりませんが多分)感覚になれます。今回は目を開ければスケベな大工、金井棟梁がおりました☆

 

 

さて、本題ですが、こちらの真ん中の木材、どちらが山に生えていた時に根本側(元口)だったかわかりますか?

 

 

こちらもどちらが上かわかりますか?

 

 

 

 

 

 

 

正解はどちらも、写真でみて下が根本側(元口)、上が枝側(末口)になります☆

 

 

見方ですが、色々ある見分け方の一つに、節で見る方法があります。写真ではわかりにくいですが、節の中心(横線引いてあるところです。)が寄っているほうが末口になります。

この元口や末口は、目的や収まり、木目の綺麗さ等で変わったりすることもありますが、家を建てる際に柱は山で生えていたように元口を下にし、梁や桁等二つ以上の部材で継いだり、一方の材にもう一方の材を掛けるときなど丈夫な元口側を『女木』と呼び下側に使い、末口を「男木」と呼び上側に使ったりするそうです。(建築用語ではよく、♂・♀の付く単語が多く、今も昔もどスケベばかりだったことが良くわかります。そして丈夫が側を女木というのも、昔から変わらず安心します。)

 

棟梁はパッと見気にならない色々な細かいヵ所への心遣いを怠らず、山人が山から切り出してきた大切な財木を、適材適所を見極め、住む人たちへの家づくりのバトンを渡していきます。

 

 

 

 

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