tohokushin
信州だより~例えばお豆腐の値段
- Series
- のはら
- 上田本社
こんにちは。上田本社のはらです。
以前、友人と激安豆腐の値段の話になりました。
ちょっと話しづらいお財布の話をしていて…笑
○○スーパーで30円売ってるよー。
その当時、ちょっと怖いけど買ってみることにしましたが
確かに見かけはお豆腐ですが豆腐本来の大豆の味がまったくせず
とても悲しい気持ちになったことを覚えています。
もっとも~っとず~っと昔。
わたしが子供の頃は近所のお豆腐やさんに
ボウルを持って「おっちゃん、絹ごし一丁ください」と買いにいきました。
おっちゃんはお風呂の様な桶の中に冷たくて真っ赤になった手を入れて
大事そうにそ~っと、持って行ったボウルに入れてくれます。
その頃の豆腐の味は鼻から大豆の香りがプ~ンと抜けおいしくて
今でも忘れることができません。
今思えば本物の味だったんですね。
ではいったい30円の豆腐と例えば300円のお豆腐は
どう違うのでしょう?
ざっくりですみませんが材料と生産方法なのだと思います。
昔の豆腐店は、天然にがりを用い、大豆を多く使って豆腐をつくっていました。
1俵(60kg)の大豆から400丁程度しか豆腐をつくることができませんでした。
ところが、凝固剤(塩化マグネシウムや最近ではグルコン酸=ブドウ糖が酸化した物質)
を使用した30円くらいの豆腐は、1俵の大豆から700丁以上の豆腐をつくることができます。
大豆の値段も輸入大豆+凝固剤で作るのと
国産の無農薬特別栽培大豆+天然にがりで1丁作るのに
どれくらいの差があるのか計算してみました。
天然にがり=10~30円(100円するものも)に対してグルコン酸=0.1円。
約1/100円の値段で。
大豆は100円~160円に対して輸入大豆は5~10円。約1/20円の値段で作れます。
気になる利益率を計算してみると
国産無農薬特別栽培大豆+天然にがりのお豆腐300円の利益率は37%
輸入大豆+グルコン酸のお豆腐30円の利益率は約83%となります。
醤油や味噌もおなじに近いかと思います。
さてさて、見ためにはまっ白で四角いお豆腐
安全でおいしいお豆腐を選ぶのか、または口に入ればよしとするか
あなたならどちらを選びますか。
お豆腐と家づくりを一緒にするのはどうかと思いますが
暮らすのはその材料はどこから来たものか
どのようにして作られたものなのか
トレサビリティーのしっかりした
安心で安全おいしい風のそよぐ家のほうがいいなぁ
と思います。
のはら
*おまけ*
先日、古泉設計室の古泉講師にお来し頂き
定例の設計勉強会が行われました。
難しそうだけどとっても楽しそうでしたよ^-^