tohokushin
木もれび通信〜ライフサイクル
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
先日、前橋工科大学の石川恒夫教授をお招きして、
ライフサイクルについての勉強会を行いました。
石川教授は、日本バウビオロギー研究会の発起人でもあり、
住宅建築を、住む人にとっての身近にしてもっとも重要な
自分を取り巻く環境であり、人間を中心に考えられるべきものである、
という考えで研究をされている方です。
DEFは、現代版土壁の家の共同研究を通して一緒に活動させて
いただいております。
ライフサイクルとは、建築材料は、当然、製造されて使用され、破棄または
再利用されるという来歴を持っています。
現状はとかく建築現場での施工性やコストパフォーマンスのみを重要視しますが、
どのように生み出され、どのように廃棄されるのか、という部分まで考えて、
何をどう使うか考えるという観点です。
現代版土壁の家の実際の建物と一般的な住宅の建築材料を分析・比較した
結果も見ながらお話をしていただきました。
家を建てようと思った時、
どんなデザインの家に住みたいか
どんな間取りがよいか
コストはいくらかかるのか
ここまではすぐにイメージする、検討する部分だと思います。
そこからもう一歩想像力を広げて、
家に使われる材料はどのようにつくられているのか
それは住む環境として快適なのか
それは環境にどんな負荷をかけているのか(あるいはかかっていないのか)
そこまで考慮できたらまた住宅の捉え方が変わると思います。
なんでもそうですが、コストにはそれなりの理由がある。
自分がどんなものに支払うのかお金の使い先に責任を持つ。
そんなことも考えされた勉強会となりました。
研究成果はまた改めてお伝えしていきたいと思います!!
ハヤシ