yatsugatake
八ヶ岳の風~壁土づくり。
- Series
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
こんにちは。
八ヶ岳営業所のチカです。
八ヶ岳も雪化粧でよりいっそう美しくなって
とうとう冬がやってきます。
冬のパリっとした冷たい空気が大好きな私は
一日一日、寒くなって行くのを感じて、わくわくしています。
さて先日、工事部うるしどさんのブログにもあったように
私たちは自社で土壁用の壁土を生産するために、農家さんをたずねて
無農薬のワラを頂いています。
色々な農家さんをたずねていますが、私が同行させてもらった農家さんのことを
ご紹介したいと思います。
11月、よく晴れた日。
長野県長野市、大岡にある「よろこぶつち農園」さんをたずねました。
工事部のいいださんが運転するトラックで、山あいの集落を目指します。
山々に囲まれたすこし小高い場所に、よろこぶつち農園さんの田んぼはありました。
すごくきれいな場所。
藁を一輪車に乗せて運びます。
前日はあいにくの雨。
濡れてすこし重たかったけれど、ご家族が手をかけて大切に育てた稲藁は
なつかしい良い匂いがしました。
ご家族総出で藁積みを手伝ってくださった、よろこぶつち農園さん。
トラックにこんなに山盛りいっぱい!いいんですか?とお聞きすると
今年は豊作で、田んぼにすきこむにも多すぎるから、ということ。
ありがたく、ありがたく、たくさん頂きました。
よろこぶつち農園さんのお家。
古い民家に手を加えながら暮らしていらっしゃいます。
まわりには同じような、古い家がたくさんありました。
空き家になってしまっている家もあったけれど
まだ住まわれている家の軒には、綺麗な橙色の干し柿と
漬物用の真っ白な大根が、のれんのようにぶら下がっていました。
煙突からもくもく湧いてくるけむり、部屋からもれてくる灯。
田んぼから見える山に沈む夕日、照らされる雲を見て
街灯やお店の灯りもなく自然に暗くなっていく村。
藁を積みながら、一日が終わっていくのをゆっくりと感じました。
こんなに素敵な場所で育った稲わらを使い作る家は・・・
なんだか、すごくいい。
人の暖かさも感じられる、土壁の家です。
たくさんの人のご協力をいただき、土壁の家は作られています。
トラックの荷台だけでなく、心まで満たされて、ありがたさを感じた一日でした。
=チカ=