アトリエDEF通信

アトピーを患い苦しんでいた彼の話を聞きました。
いろいろな治療を試みたそうです。
しかし社会人になり、都会生活や仕事のストレスも抱え
症状は重くなるばかり。
放っておいても割れた皮膚の間から膿が滴り落ちてくる。
そんなひどい状態だったそうです。

ついに決意し1年間の休職。

そして彼はある自然治療の場所に行き1年間畑作業や自然に触れ
気づいたらその症状はだいぶ軽くなったそうです。
これといった特別な治療はなし。
食べるものに気を遣い、土をいじる毎日。

その後彼は仕事を辞め、実家の近くの耕作放棄地を借り、
ジャングルのようになったその土地を開墾し、
自ら野菜を育てるようになったそうです。
多くの仲間や、都会の友人がどんどん集まって開梱や畑仕事を手伝って
くれるそうです。

アトピーは完治こそしていないもののほとんどわからないレベルまで
良くなったようです。

畑はもちろん無農薬。
土いじりはたくさんのバイキンがいそうですよね。
でもアトピーがほぼ治ったんです。

原因不明の現代病がたくさんあります。
アトピー性皮膚炎もその一つです。

私たちにもよく相談があります。
ですから家の新築やリフォームにはとにかく自然素材でつくるように
お話します。
自然素材に見えても実際はいろいろな薬や化学物質が使われている
ことが多いです。なぜそうするのかは、いろいろな虫が建材を食べないように
、いろいろな菌が繁殖しないように、とかそういう理由です。

でも住む場所を安全な素材でつくったからといって、アトピーなどの
病気が治るわけではありません。

食べるものや、空気環境、水、生活習慣、ストレスのない環境、
そういったものが複合して病原を鎮めていくのだと思います。

自然界には数え切れないくらいの菌や酵素、ミネラル、そういった
ものが存在します。それらはそれ自体がものすごく微量です。
微量なものが自然界のルールにしたがって影響し合います。
良い菌もいれば、悪い菌もいます。
悪い菌とされるものは場所を替えたら良い菌かもしれません。
人間の体の外では必要とされる菌が、体に入ると悪い菌になるものも
あると思います。でも体の中にはそれを撃退してくれる菌も存在するはずです。

食生活が変わってしまいました。
住まいの環境が変わってしまいました。
生活はものすごく忙しいです。
緑あふれる自然が身の回りにはありません。
病気は薬で治します。
水にも雑菌を殺すための消毒がされます。

数えだしたらキリがない。
自然界のルールを乱すことを人間はどんどんやっています。

病気を治すのではなく、
自然界の仕組みに寄り添う生活をするのだと
話を聞いて思いました。

kojima