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群馬だより〜基礎のキソ(5) – 高さ(深さ)について
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こんにちはろー
キノです。
基礎のキソ、5回目を迎えました。
今日は、「基礎の高さ」についてご説明いたします。深さとも言えますかね。
本編に入る前に、今までの投稿をおさらい。
(1)基礎の構造
https://a-def.com/defblog/43375
湿気を逃がすために、こんな構造になっているんですねー
(2)基礎の中身(鉄筋のフック)
https://a-def.com/defblog/43468
コンクリートの中身にもこんな工夫が!
(3)基礎の人通口と地中梁
https://a-def.com/defblog/43723
つながっていることの重要性です。
(4)基礎の分厚さ
https://a-def.com/defblog/43864
2の続編とも言えますが、結果的にこういう厚さになるわけです。
さて。
地面からの高さに関しては、どのエリアでも同じような高さに家は建っているように見えます。
↓こちらは群馬県の物件。
↓こちらは八ヶ岳エリア。諏訪郡原村です。
そんなに差はないですよね。
実際は400mmほどです。
実はこれ、見えなくなっている地中で高さが違うのです。
↓こちらは当社のとある物件の基礎の図面。
※GL=Ground Level=地面の高さ
そこから、この物件は 800 + 200 で1000mm = 1メートルほど掘り下げています。
なんで!?
はい。
これには「凍結深度」というものが関わってきます。
土って凍るんです。
凍ると膨張して地面を押し上げるんですって。霜柱のようなイメージ?
その押し上げる力が尋常ではないようです。
家一軒が動いてしまう強さらしいです。
その対策として、地面が凍ってしまう深さ(=凍結深度)より深く土を掘り、基礎を打設するわけです。
群馬より、上田市。
上田市より、諏訪郡。
寒くなればなるほど、凍結深度は深くなります。
長野県を故郷とする当社ですから、比較的暖かめの関東エリアでも少し深めに掘り下げて基礎を施工しています。
な
の
で
床下の収納スペースが豊富ですし、
点検も行いやすくDIYで簡単なチェックや修復ができるというわけなのです。
床下の収納を増やすため、DIYしやすくするために基礎を高くしているわけではないですからね〜。あくまでもこれらは副産物なのです。
〜
この先の気候変動がどうなるかわからないですからね…
2018年の夏はものすごい暑さでした。
冬はどうなるのでしょう。
2016年は、東京で11月に積雪がありました。
それが54年ぶりだったそうです。
あのNASAでさえ、「太陽の活動が停滞期に入っている。これが続くとミニ氷河期になる。」と発表したそうですし。
ちょっと気を使って、「100年に一度の異常気象にも耐えられる家」にしておく、といったら言い過ぎでしょうか。