kanto
群馬便り~直して引き継ぐということ~
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
こんにちは。
群馬の櫻井です。
先日、久しぶりに粕川町の現場にお邪魔しました。
間もなく完成という改修のお宅です。
元々、おじいちゃん・おばぁちゃん方がお蚕をして暮らしていた
築80年のお家。
そこにお施主さんのお父さんが40年前に増築した部分があります。
今回は、若夫婦ご家族が施主さんとして、増築部分を中心に改修をされました!
入ってみると、現代版土壁の家 中塗り仕上げ。
一階はキッチンと吹き抜けのあるダイニングリビング。
二階部分はフリースペース。
あれ、奥に不思議な形の窓??開口がありますね。。
興味深げに、、覗いてみると。。
おやっ。。。人影。。
ありゃ、こちらは大掃除中。。
そうなんです。
先ほどの場所は築40年の部分で、こちはら全面リフォーム。
隣接した築80年の部分は外観はきれいにしつつ、
中は昔のままを残しているので、こんな景色になります。
ここでお蚕を育てていらっしゃようですね。
昔は家の中で、火を焚いていたということで、
木がいい色になってます。
あれ、ご夫婦でいらっしゃいました~!!
東京で暮らされていた、お施主様ご夫婦。
どうして、東京から群馬に戻り、改修して住むことを決められたんですかの質問に、
「私たちは古民家風とか古材を使いたい訳ではないの。
ここの暮らしを引き継ぎたいから。改修の道を選んだんですよ。」
ご実家の敷地内には二世代の建物。
片方が現在のご両親のお住まい。
そして今回改修された建物・・・
築年数が違い、外観の印象が異なっていた増築部分も、
今回の改修でそれぞれの雰囲気を合わせて和風の鎧壁に。
塗料は柿渋を施主さんが塗りました!
全体像はこんなお姿。
元々こちらも土壁の家。
玄関を入ると、旧家の土間、続き間でこんなに広い。。
右に行くと2階建ての部分に繋がります。
視線を引いて、みると。。。
全面改修した部屋に繋がります。
新しい木の色と時間が刻んだ深い色の木。
新旧の材料のつなぎ目が、工事監督曰く、改修の難しいポイントでもあるとか。
あれ、外観の一部分がまだ、新しい漆喰が塗られてない場所発見!
増田監督~~。忘れてる~大変!!
と思いきや。。。。
新しく塗った漆喰と、前の様子が分かる、改修前の土壁。
『いつかまたこの家を引き継ぐことになるかもしれない子どものために、
漆喰の下はこんな土壁になっているんだという証を残しておきたかったんです。』
とお施主様。
おじいちゃん、おばあちゃんからご両親へ。
ご両親からご自分たちへ。
そしてもしかしたらおこさんたちへ・・・
改修して直して住む。
古民家風はモダンだけじゃない。
昔からある、そこの暮らしを残したい。。
残すって、引き継ぐって、思いが深いなと、
また一つ、お客さんから学ばせて頂いた現場訪問でした。
おまけ:ぐんまの春は直ぐそこ???菫みっけ~♪
★なお★