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アトリエDEF通信

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「いぶし銀な~~~」 関東の現場より

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なかがわ
湘南オフィス

あっという間に師走になり、一気にぐぅっと寒くなりましたね。
身にまとっていた脂肪が少し落ち、寒さに幾分弱くなった湘南オフィス中川です。

今回はさいたま市で工事が進んでいる住宅の屋根のお話になります。
DEFではちょっと珍しい瓦屋根の平屋建てのお家。
御覧の通りDEFの家は鋼板を横葺きにしたものが大半ですが、お客様の希望で瓦屋根にももちろん対応できます。

このように軒先から棟側の高い方へ葺いていきます。
綺麗に並べられた瓦の列から職人さんの無駄のないきちっとした仕事ぶりがうかがえます。

そして青空に映えるこの色!そう、これが「いぶし銀」です!!黒と銀と灰をいい具合に混ざりあったようなこの絶妙な光沢は日本瓦ならでは。空色が薄っすら反映された淡い青みがなんとも美しく。

建築から派生した言葉は沢山あるようですが、よくスポーツ選手などにも「○○選手、いぶし銀の活躍で~」とか言われますが、(今のサッカー代表だと守田とか?)自分は正にこの瓦葺く職人さんこそ「いぶし銀」じゃん!と思ってしまいましたが。
なのでこの表現、自分の中ではほぼ職人と同義かもしれません。
瓦職人は金槌を使って、横に渡された桟に釘を打って瓦を固定していきますが、その小気味よい作業音とリズムがいいんです!瓦ならではのやさしい金属音。

こちら、瓦が梱包されている袋。このフォントも「いぶし銀」!と勝手にテンション上げていましたが、日本の住宅建築の本来の良さって、そもそもそういう狙い過ぎない渋い味わいなのかも、とDEFのデザインにも共通する部分かもしれません。

ついでに本もご紹介。瓦好きにはたまらない?表も裏の表紙も瓦のイラスト(一見すると写真ですが)で埋め尽くされたこの本。日本建築ならではの各要素ごとに言及されていて瓦好きでなくともおすすめです。

瓦についても10数ページ割かれています。
著述によれば日本で瓦屋根が普及したのは江戸になって頻発した火事に対処するため、も大きかったようでして。

この物件の立地上、住宅密集地域ではより外見的な良さだけでなく、防火面でもとってもよい選択をされたんだな、と今更感心してしまいました。

物件の完成写真はまた後日アップします。
乞うご期待ください。それでは!

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