アトリエDEF通信

「○○さま邸、今度撮れるかな？」と、ＥＢ専務から出動要請があると、オーナーさまのお家や暮らしを撮影させていただくことがあります。建築はその地に建っているが故に、撮影には長距離の移動が伴いますが、その地の気候風土、そして暮らしの表情を感じながら、丁寧に撮影することは楽しいひとときであります。今回はそんなお家たちの撮影記録をご紹介させていただきます。

◆【長野県原村｜新・循環の家】

アトリエデフ八ヶ岳営業所近くに建つ『新・循環の家』。なんと、モデルハウス「循環の家 八ヶ岳」をベースに、オーナーさまのライフスタイルに合わせて小改良を加えたお家なのです。１階にはキッチンが配置され、フロア全体がパノラマデッキのような、明るく開放的なくつろぎの空間に仕上がっています。不思議なもので、ベースは同じでも、周囲の風景が異なったり、間取りが微妙に変化したりするだけで、別作品に見えてしまう面白さがありました。

◆【長野県御代田町｜夢紡ぐ森の家】

浅間山麓の国有林が迫る標高1,000m付近のお家です。晴天の雪景色という贅沢なコンディションの中、森の中に佇む美しい姿と、暖かな陽射しが差し込むリビングを、存分に撮影することができました。リビングの中心に土間と薪ストーブを配置したり、軒を深く延ばしてデッキを広く確保したりと、ゲストを楽しませる要素に溢れたお家です。

◆【神奈川県山北町｜全面リノベーション】

遠い昔、鉄道の要衝として栄えた山北町で、築年数100年以上の古民家が全面リノベーションされました。さすが全面改修です！もはや新築と変わらない見栄えに進化していました。かつて玄関があったはずの場所は、「新・循環の家」にも見られる４連の大型木製サッシが配置された、日当たりと風通し抜群のリビングに進化していました。

◆【山梨県北杜市｜全面リノベーション】

懐かしい雰囲気の和風住宅。中古物件でありながら状態も良く、元の状態を活かしながら、大規模なリノベーションが行われた事例です。日当たりの良い縁側があったり、回遊できる廊下があったり、元の間取りが活かされている点にも好感を持ちます。日中の雰囲気も良いですが、日暮れ後の雰囲気も良いのがデフのお家です。

◆【長野県軽井沢町｜キッチンリノベーション】

採光性の低かったリビングに光と緑を取り込み、キッチンは南方向に増床の上、レイアウトを大幅に見直したリノベーション事例。床から天井まで達する大型の１枚窓は、豊かな眺望と採光を約束する重要なアイテム。エリアが限定された改修とはいえ、「こんなことが出来てしまうのか！」と驚かされた事例でした。

ここでご紹介した作品たちは、ほんの一握りに過ぎませんが、新築もリノベーションも、同じ品質で仕上がっていくことが分かります。設計ヒアリングで吸い上げたご要望を、ヒトツずつカタチにしていく作業も、新築とリノベーションに大きな差異はありません。「こんなことも出来るんだ！」と気づかせてくれる、「やってみようよ！」と背中を押してくれる作品が多いことに、私も改めて気づかされました。