yatsugatake
燃え抜けない。
- Series
- 伊東
- 八ヶ岳営業所
先日から、2回にわたって木造防火の第一人者、建築家の安井昇さんの勉強会に参加しました。
安井先生は、アトリエDEFでも2回ほど木造防火の勉強会をさせて頂いて、いらして頂いた事があります。
カーボンニュートラルが国内外で叫ばれているなか、木造の大型施設が今後、増えていくだろうとおっしゃっていました。
その中で、大型施設も住宅も一番重要な事は、燃え抜けない事。
119番に電話して、消防車が到着する時間が平均して、8分。
最低限、その間に構造も壁も燃え抜けない、壊れなければ、中の人々も逃げられるし、周囲の住まいにも延焼しない。
木材には水分が含まれているので、表面には着火するが、その後はゆっくり燃えます。
実験してみると、1分間に燃えるのは約1mm。30mmの厚さの板だと、燃え尽きるのに30分かかります。
木の建物=燃え易いは、もう古い概念のようです。木材は金属と違って、表面に火がついても、内側が高温になるのが遅いという利点もあります。適材適所な厚みの木材を使ったりしながら、今後、木造を建てる事が難しかった地域や施設でも、木造の建物が増えていきそうです。
安井昇さんのスライドより。
なつこ