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群馬だより~つくり手を訪ねて-島田フルイ店-~
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関東営業所よりこんにちは。中森です。
12月に開催していたフォトコンテスト。
丁寧な暮らし賞で、O様にプレゼントすることが決まった、ヒノキと竹でできた蒸篭。
5年ほど前に「てくてく」で取材させていただいた、前橋市の「島田フルイ店」さんを訪ねてきました◎
明治41年創業で、現在の店主は4代目。当初は竹細工のみだったそうですが、ワッパ作り、蒸篭づくりと、当代の店主によって、少しずつ扱う品物が変わってきたそうです。
吉野のヒノキに、近隣で取れた真竹、そして少しの桜、ひとつひとつ手づくりで作られる蒸し器は、1日に1つを完成させるのも難しい、そんな手間暇が込められた逸品です。
店名の通り、フルイを扱うお店ですが、今の時代、飲食で使用する粉類はすべてふるわなくても均一にされているので、出番がないね、と。
蒸し器も、電子レンジが当たり前の時代だと使う機会は少ないし、若い人は存在時代知らないかもしれないね、と。
あと数年だよ、と笑う80代の店主。
こんなふうに、昔ながらの技術や道具が消えていってしまうのかな、と心の中は暗澹たる気持ち溢れてきます。。。
私自身、日々の暮らしで使わせてもらっている、この蒸篭。
今回は、オーナーのO様のもとに行くことになりました。
少し手間がかかるけれど、「楽」ではなく、「楽しい」暮らしが始まるはずです◎