kanto
こころの原風景。
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渡辺篤さんの建物探訪の次の番組みたいな題名ですが、この写真が自分にとっての、こころの原風景です。
自分の生まれた長野県北安曇郡池田町の実家の西側の出口から外に出て、徒歩10秒。
自分の家の田んぼを目の前にしたときに見える風景
高校を卒業して金沢に行くまで、ほぼ毎日目にしていた景色。
もちろん季節によって景色は変わるのだけど、景色の構図というか、おおよその形は昔も今もほぼ変わっていない。
今も群馬に住んでいるけど、たまに帰ると、あぁ、いいなぁと今も思う。
というか、今の方が思う。
建築の仕事をしていて、旅行も好きで。
結構いろいろなところに行ってきたなぁと思うけど、この場所がいいなぁと思う。
もちろん、その場所その場所での良さもあるし、素敵なところはたくさんあると思う。
ただ、もうこれは、親バカ的スカウターというか、色眼鏡というか、自分の主観を形作る目の前にこのレンズは常にセットされている感じ。
だから、他の誰かが見たら、そう?って事はあって当たり前なんだと思う。
山が好きな人から見たら、北アルプスが全然見えてないじゃん。とか、いろいろあるんだと思う。
でも、今思うのは、自分が生まれたこの場所を、こころの原風景だなって、しっかり思える場所に生まれる事ができた事は幸せな事なんだなと思う。
都市化が進む郊外とか、観光化による街並みの変化。そういう時代の変化が、この場所には、たまたま、たどり着かなかった。
今は時代も変わり、もともとそこにあるものを大切にして、景観を残そうとする力も強くなってきている。
例えば景観条例とかだったり。
人口が減っていく中で、何を大切にしているのか?
それが問われているのかもしれないですね。
そして、そういうのに少なからず関わる仕事をしているというのも、何かを感じてしまう。
景色も建物も、何を創り、何を伝えて、何を残していくのか?
すごく大切な事な気がする。
ご拝読ありがとうございました。
まる。