kanto
土地の見方、見え方、とらえ方。
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関東のまるやまです。
普段、仕事をしていると色々な土地に出会います。
たぶん一般の人が出会うであろう土地の数よりも多くの土地を見てきています。
もちろん建築屋さんなので、不動産屋さんほどは土地は見てはいないとは思いますが。
土地に良い悪いというのは、その人の主観による部分も大きいので一概には言えないかと思います。
たとえば、わかりやすい例で言うと
「住宅地でインフラも整ってて、駅も近く、学校も近い。スーパーや買い物する場所も近く、ご近所との距離感も近く安心できる。」
こういう土地に対しても様々な角度から見ると「良い面」「悪い面」があります。
またその良い、悪いも、主観によるので一概には、言えません。
例えば上記の土地で言えば良い風に書きましたが、悪い面を書こうと思えば書けます。
「利便性が高い土地なので土地の値段が高い、駅も近いので交通量も多いので車等の音が気になる、住宅地で区画されているので敷地が狭く、隣地の建物も近い、日当たりや、家の中からの景色もあまり得られない。」
って言うような感じで、書き方ひとつ。同じ土地のことでも言葉だけでもこんな風に書けます。だから、実際土地を見るときに感じる感じ方というのは、この情報量の何倍もあって、それぞれの人の主観も何倍も感じるものになるのかなと思います。
なので、私はお客さんと一緒に土地を見るときは、上記に書いたような、その土地の持つ「良い面」「悪い面」を客観的に伝えられるように意識はしています。
そのうえで、その土地の持つ「特性」をどう解釈し、実際にそこに家、あるいは建物を造った際に、どういう事を考えないといけないのか?
どういうところが、建物側で解消する事ができるのか?
逆に、建物ではどうしようもない部分なのか?
を考え、それをプランに反映するようにしています。
住宅に限らず、お店でも、ほかの建物でも、その土地その土地に合った建物を造ることがベストではあるのだと思います。
ただ予算的なこととか、利便的なこととか、使いやすさの面とかで同じ建物を建てる事ももちろんあるし、それも別に有りだとは思います。(だってコンビニとかスーパーが全部間取りとか配置違ってたら迷っちゃいますもんね)
まぁ、住宅で、同じ(ような)建物、同じシリーズ?なのかが分譲地などで、ズラーっと並んでいるのには違和感を覚えますが(^^;
なので、適宜まわりの状況を取り入れながら、できる部分、できない部分を鑑みて、それを建物に反映させる。
それが建築士のお仕事なのかなって思っています。
ご拝読ありがとうございました。
まる。