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less is more
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問題です!
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はい、正解は、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ 氏です。
普通は、ミース・ファン・デル・ローエって言われたり、書かれたする事が多いかなと思います。
有名な建築家です。ドイツ人の。(オランダ人だと勝手に思ってた)
もう亡くなられているのですが(1886年 – 1969年)結構長生きされてたんですね。
どのくらい有名かというと、建築界隈には三代〇〇みたいなモノも多いですが、近代建築三代巨匠の1人ですね。
他の2人は、ル・コルビュジエと、フランク・ロイド・ライト。
一般の人の認知度はわからないけど、大きな建物とか公共の建物とかだと、コルビジェとライトの方が多いような気がする。
特に日本ってくくりで考えると、コルビジェもライトも設計した建築物が残っているので、日本人の認知度はこの2人の方が高いのかもしれないですね。
例えば、コルビジェで言えば、国立西洋美術館(上野にあるやつ)があります。
フランク・ロイド・ライトで言えば、もう現存はしてないですが、帝国ホテル(部分移築したものは愛知県にある)、だったり、自由学園明日館(西池袋)は現存してる。
まぁ、この2人の建築については、また気が向いたら書きたいなぁと思います。
はい、今日はミースのお話でした。
ミース・ファン・デル・ローエ。
1番有名な建築物は、ファンズワース邸でしょうか。
あるいは、バルセロナパビリオン(復元)でしょうか。
題名の less is more .
使われ始めたのは19世紀始めの、詩の中らしいのですが、こちらにはあまり詳しくないので、もし興味があればググってみてください。
建築での、less is more .
を使い出したのは、表紙のおじさんのミースらしいです。
意味は、「より少ないことは、より豊かなこと」。
ミースの建築の標語として使っていたそうです。
たしかに、ファンズワース邸の写真とか見てもらえば、「より少ない」は目で見てわかる感じはしますよね。
平面計画もシンプル、構造もシンプル。
よけいなものはゴチャゴチャさせない。必要最小限で。
平面図はこんなかんじです。
ほぼ、余白。そして、ほぼガラス。
これだけだと住む想像はなかなか難しいですが、家具等によって作り込めば上記の内観写真のような感じにはなる。
まぁ、あとは間取りに縛られないですよね。水廻りはしょうがないとして、それ以外は自由。って感じだから、使い方や使う人は選ばない(いや、この家は逆に使う人は選ぶな。)、まぁ自由に使えるっていう意味、フレキシブルに使えるという意味でも「豊か」だし、そこに足し算していくのは住む人次第なので、そういう意味でも「豊か」なんだと思う。
設計をしていて難しいのは「引き算」する事です。
「足し算」は比較的簡単にできる(予算さえ許せば…)、けど引き算はなかなか難しい。けど引くことで得られるものは、足すことで得られるものよりも大きい事もある。
ちなみにファンズワース邸は引き算をしまくった結果なのでしょうけど、予算はめちゃくちゃオーバーだったらしく、施主に訴えられたらしいです(笑)でも、ミースが勝ったらしいですが。勝つって勝ってどうなるんでしょうね?
家でもなんでもそうだけど、大は小を兼ねるって思いがちだし、あながち間違えでもないけど、服とか靴とかって多少なら良いけど、あんまり大は小を兼ねさせると具合悪いですよね?
家というか建物も同じかなって思う。
一人で大きな家に住む。
別にいいけど、それって豊かなのかな?
豊かの定義はわからないし、別に住む人がそれでもいいならいいんだけど、なんか居心地悪くないのかなって思っちゃう。
まぁ、とはいえ、このファンズワース邸が居心地良いのか?って言われると謎ではあるけど。でも、工夫する余地はありそうですよね。
普段、家の設計をしていても思うんです。
シンプルに使いやすく、けど美しく。
そして、ごちゃごちゃしない。住む人が自分らしい暮らしをできるような家を作りたいなって思ってます。
ミースの言葉でもう1つ。
「God is in the detail」
(神は細部に宿る)
これについても、いつか書きたいなぁと思ってます。
まる。