版築壁
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大変です 土をたたき続けて造る版築壁。かなり大変です。(法隆寺などでもこの壁が使われています。)
まずは、壁にするための型枠。上から鉄の棒で土を叩いて行くので相当の土圧のようです。かなりしっかり型枠を組んだつもりでも張らんで来てしまい、まだまだ補強が必要なようです。
次に土の準備。少し粘土質の入った土 + 砂(土の2倍)+ 消石灰 とりあえずこれだけ揃えます。土が準備できたら天日干し。その後、土と砂をふるいにかけます。
それができたら それぞれを混ぜ合わせます。土の量 (1)に対して 砂(2) + 消石灰少々。土の混ぜ合わせる配合は 土の状態やその日の天気によって変えていきます。 この作業もかなり大変な作業です。
ここまで準備ができたら やっと版築の作業です。これは ただひたすら上から重い鉄の棒で土をたたいていきます。要は、人間の力で地層を作っていきます。一回で約10cm位土を型枠の中に入れて、それを半分の5cmになるくらいまでたたき続けます。かなりの体力と根気強さ必要です。永遠に続きそそうな位地道な作業。これを繰り返して、八ヶ岳の実験棟の場合は190cmまで立ち上げます。単純に土の量を計算しても 大型ダンプ一台分くらいの量が必要です。
今回の工事でもこれだけ大変なことを考えると、法隆寺などはどれだけの時間・土・人で造られたのか想像もできません。でもそれだけ、実験棟の版築壁も仕上がりが楽しみです。
エビ