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みらいの森〜宮城へ伐採体験ツアー(2日目/2日間)
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宮城の伐採体験ツアーの2日目は、
昨日、伐採した木がどんな風に形になっていくのか
くりこまくんえんさんの工場へ見学にいきました。
今回は、菅原社長 直々のご案内です。
工場に着くと昨日伐った木が届いていました。
木の傾きや特性、個性をみながらカットしていきます。
こんなに、ながーい木が
あっという間にふたつに別れました。
木に触れると湿っています。
昨日まで大地から吸いあげていた水を感じることができます。
時期によっては、もっと濡れていて
カットする時に水しぶきが上がるほどだそうです。
こちらは、枝の痕跡です。
枝が成長する過程で幹に包みこまれるとできるものです。
枝が生きたまま包みこまれると生節(いきぶし)。
枯れた状態で包まれると死節(しにぶし)というそうです。
生節は木目に溶けこんでいますが、死節はポロリと落ちることがあります。
落ちてしまう死節を少なくするためにも
枝を落として、光を入れて、山のお手入れは大切なのです。
とはいっても、節があるのは自然なこと。
強度に変化があるわけではないので、味わいとして
楽しんでいただけると嬉しいです。
そしてその節、写真では分かりづらいですが、
生節の中心よりやや上の方が濃くなっています。
なんと、その位置を見ただけで
木の根の方と、上に延びていた方とが分かるそうです。
上に中心がある方が、葉のある方だそうです。
節のおはなしだけで、もう面白い。
こちらは、くりこまくんえんさんの社名の中にもある
「燻煙」を終えて、天然乾燥しているところです。
木材を煙で燻して低温長期乾燥の「燻煙」をすることで
防虫効果を持ち、安全な木材をつくりだします。
燻煙中のため、中を見ることはできませんが、白い煙がもくもく、燻煙してますねー。
燻煙に使う木は、何度が木を切ったり削ったりする時に
どうしてもできてしまう木屑や端材を燃やしています。
煙を冷やして木酢液もつくっています。
これが、畑の虫除けにもいいんです!
木を伐採すると、家を建てるのに使える木もあれば、
使えない木もあります。 そんな木は、下地材として「筋違」や「野地板」に使われたり、
木質ペレットになってペレットストーブ燃料として使われたり、余すことなく、使い、循環されていることが
くりこまくんえんさんのすごいところです。
今回伐採した木がお手元に届くのは、もう少し先になりますが、
その後の仕上がりもこれから楽しみです。
2日間で、たくさん方の想いに触れることができました。
ありがとうございました!
↓宮城県のゆるキャラねじりほんにょくんです。
山の恵みに感謝しながら、今ある豊かな自然を大切に
子供たちがいつでも遊びにいける場所を残していきたいです。
さわみ