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アトリエDEF通信

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群馬だより〜みどりの学校、大成功!(2)

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アトリエDEF
八ヶ岳営業所

おハローございます。
キノです。

気が付けば、5月も終わり。最後の週末はどのようなご予定ですか?

僕らは、明日の見学会の準備をしています。リフォームご希望の方だけでなく、新築にご興味おありの方にも見どころはありますので、ぜひご来場ください。部分的に見るも良し、全体的に見るも良し。用途に合わせてこの機会をご活用くださいm(_ _)m

さてさて、「群馬だより〜みどりの学校、大成功!(1)」にてレポートいたしました植林イベントの前半戦、いかがだったでしょうか。

後半は、伐採と製材工場見学についてお伝えしていきましょう。

木を切り倒すことを伐採、あるいは伐倒と呼びます。
このエリアは一度に全部伐採されたので「皆伐」された場所です。
あまり聞き慣れない言葉ですよね。

今回、切り倒したのは樹齢60年ほどの杉の木。
60年前というと、1958年のことですよ。
僕の父親が10歳くらい。と思うと、えー!!!ですね。

下仁田森林組合の若きエース2人が、木こりの装備、注意事項、などなどを説明。
ちなみに、下仁田森林組合には20代の若手が4、5人いるそうです。
しかも、群馬出身とかではなく。有名大学を卒業し、森を守りたいと思う気持ちで入社されたと聞いています。全国各地で似た業種の募集はあったことと思いますが、群馬を選んでくれてありがとう、と心から思います。

木こりさん、スタンバイ。

笛を吹いて、「切るぞー!」の合図と共に、静かな森の中でチェーンソーのエンジン音が響き渡ります。

ある程度切って、クサビを入れて…
もう一度笛を吹いて、今度は「倒れるぞ―!」の合図。

傾いたっ!

メキメキ…

どっっっっっっしゃーん!

オーディエンスからは「おお!」という驚きと、しばらくしてパチパチパチという拍手喝采。

近くに寄ってみると、木の皮が剥がれていました。
触ってみると、水をかけたかのような潤い。
木は、表皮のすぐ裏に水を通して、てっぺんに葉っぱに栄養をおくっているのです。

そんな説明を、小井土製材の小井土社長がお話してくれました。
木は皮を剥がされると、その部分を覆い隠そうと皮を伸ばすんだよ、とか。
自己治癒能力すごい!

木を植えた。
木を切った。
では、この続きも見ておくべき!

ということで、その小井土製材の工場見学へと移動。

大人も子どもも社会科見学。
製材工場を見る機会は本当にないでしょう。貴重な体験だとつくづく思います。

取引が開始された当時、アトリエデフで使用する木材にするためには少し加工が面倒なのですが(笑)、「いいよ!」と二つ返事で引き受けてくれた小井土社長。それくらい気さくな社長さん。

あ、そのデフの木材、何が面倒かと言うと…

人工乾燥の内容が違います。

一般的なものは、「高温乾燥」です。大きな電子レンジのような機械の中で、120度という熱さで乾かします。5〜7日間ほど。

一方で、デフのお願いする方法は「中低温乾燥」。同じ機械ですが、65〜70度、上と比べれば温めの温度で乾かします。20日間ほど。

ほら、4倍近く。面倒でしょう?笑

で、できた木材がこちら。

左:高温乾燥材
中:中低温度乾燥材
右:薬剤加圧注入済み木材(今回は説明省略)

左と中は、同じ杉の木です。

どうです?
中の中心が赤いでしょう?左は全部同じ色。見た目に関しても、中は自然な木のようですが、左はどこかパサパサしてません??

木は木です、左も。材木として使えます。こちらの方が多く流通してますし。

ただ、120度という高温で乾燥させるので木の細胞が焼けてしまうんです。細胞が焼けて壊れてしまっていては、強くあるべき家を作るための木材としてどうでしょう?

中低温は、その細胞がまだ残っています。
芯のある、男気溢れたヤツなんです。笑

これ以降は説明不要ですね。

この説明を聞いて「もう他で建てられない!」と冗談めかしておっしゃっていただいた方がいらっしゃいましたが、ま、そうなんです。20年、30年で壊すと決まっている家なら高温乾燥材でよいでしょう。しかし、長く世代を越えて住むくらいの家なら「木の細胞の強さは必須」なのです。そうなると、その世代は家を建てる必要がありませんから、ローンを組む必要なく、他のことへとお金が使えますね(^^)う〜ん、子ども思い◎

口うるさくなってしまいましたが、「みどりの学校」いかがだったでしょうか?

帰りのバスの中、現在間取りを相談中のあるお客様が、「今回の一連の流れを見て体験して、節無しの木が一番と思っていましたが、節があることが自然なことだと考えられるようになりました。もう贅沢言いません(笑)」と、自然なカタチの大切さに気づかれたとのことでした。

また、ある方は「当日の夜は、数年ぶりに熟睡しました」とメールをいただきました。マイナスイオン?フィトンチッド?森林浴の効果はあったかもしれないですね〜

以上、「みどりの学校」レポートでした。
参加してくれた堀越啓仁くんも、FBなどでレポートを書いてくれています。参考までに貼り付けておきますね〜

全部で6つあるので、もっと読みたい方は、彼のFBページに入ってみてくださいm(_ _)m

 

[終わりに]

日本の森を守り、育てる。

アトリエデフが一番大切にしている部分です。

しかし、30人ちょっとの小さな会社だけではかなりハードルの高い話です。

でも、我々はやめません。

今回のように必ず仲間が集ってくれるから。

未来の子どもたちにこの大切な地球を良い状態でバトンタッチしたいから!

 

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