kanto
16、半年暮らしてみて
さあ、お引き渡しも無事に済みまして、本格的に新しい生活が始まりました。
お引き渡しの直後は、気持ちの面でもまだなんとなくリラックス出来ず緊張気味でした。モデルハウスに寝泊まりしている様な…。床や壁をあまり傷付けないように、汚さないように、などとても神経が張ってしまう事と思います。
そこから住みはじめて半年。
だんだんと人が住まいに、暮らしに馴染み始めるとき。
引っ越しの片付けもようやく落ち着き、徐々に設計図面の上では見えなかったことが、体験として毎日のようにはっきりと見えてきます。
とても新鮮に。
室内において住まう人が行きかう動線。
軒の遮る夏の太陽光、あるいは屋内への光の入り方。
窓を開ければ通る空気の流れ。
そこに立つと何が見えるのか、感じられるのか、聞こえるのか、香るのか、呼吸のしやすさ、空気の湿度や温度の具合。
このお引き渡し後半年は、とにかく新しいことの連続です!お家が新しくなるということは暮らしが全て新しくなると言う事ですから。
良い面だけではないかもしれません。
使ってみて気になりだした家電や設備の音。
建具の開閉がスムーズにできなくなってしまったり。
※木は生き物なので多少の「暴れ、ねじれ」が生じます。ただし、DEFでは「経年検査」を半年、1年、そして2年と行いますので、都度担当者に伝えていただければ解決できますのでご安心を!
設備と言えば、半年の間には機器の取り扱い説明書も付箋をして閉じたり開いたり(笑)。まだ身近に置いておかないとちょっと不安な時期でもあります。照明のスイッチもなれるまで時間はかかる事でしょう。(点けたり消したりパチパチッ!パチパチッ!)そう、外出時の戸締りのカギの数なんかもチェックです!
続いて周辺環境。
まずはご近所さまとのお付き合い、その地域の集まりなんかも始まりますね。
庭仕事や置いてある物でご近所様とコミュニケーションがとれたり、薪ストーブを設置された方などは近隣の方がお声かけてくださり薪の調達の情報を教えてくださったり。素敵な交流!
その土地ならではの気候の発見もあるかもしれません。思いの他、風が強く隣地が畑で砂埃が立ちやすいとか、雷の発生がなんだか多いとか。
雨音、日差しと影のコントラスト、曇りの日の空気の匂い。
時間をかけて少しずつその土地とお家がご家族に浸透していく事でしょう。
今回住まわれてから半年以上が過ぎたオーナー様(H様)にたくさんのお話を伺う事ができました。H様ご家族はお引き渡し後に奥様が三人目のお子様をご出産。妊娠中や出産後などは、体が通常より敏感になり、より自然な環境を求める体調であったようです。そんな中、「新居に住み始めてお家が呼吸しているのが感じられ、室内に居てとても心地よく過ごせました。」とお話をしてくださいました。
さらに、ドタバタで過ぎ去る毎日の中で最初は気にしていた床や壁の傷も、「まぁ~しょうがないか!」と受け止められるようになった頃、気付けば緊張も薄れて「あ~我が家なんだ!」と思えるようになったそうです。
「半年暮らしてみて」お施主様がお家に馴染む感じが伝わりましたでしょうか?
次回は「1年暮らしてみて」です。お楽しみに!