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アトリエDEF通信

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13、壁塗り。左官屋さん、土壁。

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アトリエDEF
八ヶ岳営業所

みなみんです、上田からこんにちは。

連載ブログ【家づくり〜夢が形になるまで】
Vol.13 テーマは「壁塗り。左官屋さん、土壁。」
木と土で家をつくっている私たち、DEFの家は現代版土壁の家です。

 

土には、熱や冷気を蓄えたり調湿する力があって、昔から家や蔵に使われてきました。
四季があり、湿気の多い日本ではそんな特徴を生かすと気持ちよく過ごせることができます。

*夏の過ごし方のご紹介。
日中は深い軒で太陽を、地面からの照り返しをタープなどで遮ります。
日が落ちて涼しい風が吹き始めたら窓をあけて家中に取り込みます。
夜のうちに土壁が冷気を蓄えて、冷房に頼りきらず過ごすことができます。

*冬の過ごし方もご紹介。
窓から差し込む日の光、薪ストーブなど暖房の暖かさを土壁に蓄えます。
土鍋が冷めにくいように、朝までほんのりと暖かく過ごすことができるのです。

ゆっくり冷えてゆっくり温まるということは、
温度変化が穏やかで体にもやさしい。

冒頭で、”現代版”土壁の家と言いました。
なにが”現代版”なのか、というのとともに土壁の作り方も一緒にお伝えしようと思います。

これが、DEFの壁の模型です。
見えてる面が内側になります。

白いもこもこは羊毛断熱材。
前回の連載ブログのテーマはこちらでした。→「12、断熱材
“現代版”といっている所以は大きくここにあるのです。

実は断熱材が普及し始めてまだ40~50年。
昔の土壁は、家の中から外まで土壁。
土壁は、蓄熱・蓄冷効果はありますが、一方熱も伝えやすい性質があります。
現代の技術である羊毛断熱材を加えることで、外気からの熱気・冷気を防ぎ、
心地よく過ごせるようになりました。

まだまだあります、土をつける下地。
古くからは「竹小舞」といって竹を編んだものが使われていますが、
DEFでは、それを木でつくった「木ずり」を使っています。
ここに、土をかませて塗っていくことで丈夫な壁の出来上がり。

と、口でいうほど簡単に壁はぬれません。
気候や温度に合わせ最適な状態に土を練り上げる技術や、
美しく塗り上げるには左官職人の技術が必要です。

あっという間に塗られていく様子は美しく、いつまでも見続けられます。
荒壁を塗り、藁をいれて、中塗りをする、全部、職人さんが丁寧につくっているのです。

 
土壁は土と稲わらでできていて、もちろん最後は土に帰る自然なものです。
昔から、ずっとそこにあった土。
自然な土につつまれて暮らす幸せ、シンプルで、安全な心地よさを
これからも造り続けていきたいと思っています。

みなみ

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