アトリエDEF安全大会 ~安全のこと、森のこと
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
アトリエDEFも20期を迎え、今年も上田の地で「安全大会」が開催されました。
特殊な工具や、のこぎり・のみなどの刃物、高所での作業など、
住まいの建築という仕事は常に危険を伴います。
そして注意を払って、気をつけているつもりでも、
疲れていたり、ふと集中力が切れたときなどに怪我や事故は起こります。
職人さんたちも一生懸命に仕事をしてくれております。
でもひとたび事故が起こると、ご本人、ご家族、お施主様、DEF、
みんなが悲しむし、つらい想いをしなくてはなりません。
家づくりを安全にすすめ、無事にお施主様にお家をお引渡しをして
喜んでいただくために、ご協力をいただいている業者さん、職人さん
にお集まりいただき、 毎年安全大会を開催しています。
この日もみなさん、長野県、山梨県、群馬県、ほうぼうから集結です!
大井社長より開会の挨拶。
DEFの原点、想いを語られ、職人さんたちへ日頃の仕事への感謝と、
工事の安全、今後についてのご協力をお願いしました。
第一部は工事部の戎谷部長より。
過去にあった事故や怪我の事例を紹介、
怪我をされた職人さん、そのご家族に取材させていただいた内容を、
会場の皆さんに映像で見ていただきました。
自らが気をつけることはもちろん重要。
そして、安全の原点は、現場がきれいに整っていること。
現場がきれいだと、「うっかり」や「間違い」は起きにくく、
作業も無駄なく効率的にできる、ということです。
第二部。
NPO法人ネットワーク地球村の高木先生に講演いただきました。
題して「消えゆく森林」。
リオ地球サミット、欧州環境会議、地球温暖化防止京都会議(COP3)、
ヨハネスブルグ環境サミットなどに出席し、『地球市民連合』を提唱されています。
アフガニスタン難民支援、カンボジア人道支援といった、世界の紛争問題、貧困問題を
現地でご覧になられてのお話に、会場全体が自然と引き込まれていきました。
現在、日本は森林資源が豊富で、余っているくらい。
しかし、世界規模でみてみると、
全世界で1年間に日本の半分の面積にあたる森林が消失。
森林がなければ豊かな水は生まれない。
過去に文明が栄えたところの多くは、自然を破壊した結果、すべて砂漠化している。
エジプト、インダス、黄河然り。
ピラミッドは砂漠のなかに建てられたものではない・・・。
それから数千年後の現代。
社会、経済が国を越えてグローバル化し、わたし達は豊かなになりました。
でもその豊かさの裏側で、着実に自然破壊は進んでいます。
森林消失の要因は様々、なかでも最大の要因は農業。
農業のための焼き畑と言われています。
バナナ、コーヒー、教科書にもありました大規模農場=プランテーションですね。
はたまた、ハンバーガー1個200円。
熱帯林を伐採し、大量の穀物を育て、家畜飼料を牛が食べ、
わたし達は安いハンバーガーを食べられる訳ですが、
そのために消失した森林を修復するのに必要な値段、ハンバーガー1個2万円だそうです。
世界の家畜飼料には、4億人分の穀物が使われているといいます。
世界貧困ライン、1日1ドル以下で暮らしている人は約12億人。
1日2ドル以下は30億人。
安く酷使された労働力は、富裕層、先進国に吸い上げられる。
いま、わたしたち先進国は飽食の時代。
うちの子も、バナナをおいしそうに食べています。
それを見て、何とも言えない気持ちになります。
これが世界経済のサイクルかと思うと、このとてつもなく大きな問題のまえで
途方にくれてしまいますが、まずはわたし達ひとりひとり、できる事をやって
少しずつ変えていこう。そう思います。
この問題はもはや環境問題でも、エネルギー問題でもなく、
わたし達ひとりひとりの、「暮らし方の問題」になっています。
食べ物、住まい、電気、衣類、移動手段などなど。
何を選んで、何を使うか。
何をやめて、何をはじめるか。
次の世代のそのまた先、孫ひ孫の時代が真に豊かな時代になるように。
マイ箸。まずはこれからはじめるのもいいと思います。
そしてもっと、森のことをお伝えしたいと思います。
森でごはんでも食べながら、
暮らしのこと、一緒に考えてみませんか?
みーさん