材木初荷 出発!
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先日、宮城県のくりこま木材から新年の挨拶と写真が送られてきました。
製材所はとても忙しく稼働しているそうです。
そして、当社の施工邸への構造材の初荷。
トラックに積まれた柱や梁になる材木は初荷として東北を出発しました。
今年も森の恵みをお客様にお届けします。
森の木は伐採され、枝を払い、丸太はトラックに積まれて製材所に運ばれます。
伐ったばかりの木は水をたくさん含んでいます。
製材所ではたくさんの水を含んだその丸太を角材や板材に製材していきます。
製材された材はくんえん乾燥機に入れられ水分を抜きます。
くりこま木材ではこの乾燥方法を、くんえん乾燥という技術で行っています。
製材で出る端材を燃やして煙を充満させた釜で乾燥させる技術です。
これは電気や化石エネルギーを使わない技術なので、環境に負荷を与えない
乾燥方法です。
一般的流通している材木は高温乾燥で高い温度で水分を抜きますが、
くんえん乾燥はあまり高温にならないので時間がかかります。
乾燥機だけでは含水率が下がらないので、窯から出した後も更に自然乾燥
させます。高い温度で急激に水分を抜くと、木の繊維が破壊されるようです。
材木の強度や色ツヤを保つためにもゆっくりと乾燥させることは重要です。
木の含んだ水分がある程度まで落ちたら、再度製材機に入れて
指定の寸法に整えようやく出荷になります。伐ったらすぐに製材して
出荷するわけではないのです。
運ばれてきた材木は大工さんの加工場に行きます。
そして大工さんが図面を見て、墨を出して、刻んでいきます。
木を伐るキコリさん、トラックを運転して運んでくれる人、製材所で製材
作業をする人、乾燥機を使って管理してくれる人、そして大工さん。
上棟するまでにこれだけの人たちが関わっています。
大事に扱い、永くながく家として存在してほしいとみんなが願っています。
今年もまた、山を見て製材所に足を運びたいとおもいます。
kojima