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リノベーションは良いけれど
- 戎谷
- 八ヶ岳営業所
これから始まる 湘南営業所担当での改修工事
築百年以上の古民家(外見からは、そんな感じには見えなかったのですが)
屋根裏には 大正時代の新聞なども沢山置かれています。
住み方に合わせて何度か改修・減築工事を繰り返された様子。
小屋裏には 大きな真っ黒な梁と、そこに新しく(これもそれなりに古いですが)取り付けられた柱と梁。
今回の計画では、建物が大きすぎるので一部は減築予定。
今ある天井は取り除いて、大きな古い梁を見せて、外壁は 唐松の板張りに 南北に大きなデッキ。南面には お施主さんのあこがれの大きな木製サッシの掃き出し。
完成がすごく楽しみ。
古い建物をリノベーションして長く使い続ける。すごく大切なこと。
使い続けられればすごく素敵なこと。でも 次に改修するときのことも考えないと自己満足の世界。
最近リノベーションですごく感じることは、やっぱり産業廃棄物になるゴミの多さ。
古民家の場合ゴミとして出るものは、藁や土壁・瓦・材木等 自然の中に普通にある土や木。どうしてもこれらも産業廃棄物扱いにはなるけれど、処分するときも環境に負荷が少ない物ばかり。材木や土壁の土は新しいお家へも再利用も可能。リノベーションするとき、大きな梁はおしゃれなデザインとしても
でも ここ数十年で建築された建物の多くは、解体するとゴミばかり。構造体は再利用できたとしても、ほかのものは全てゴミ。
建具も合板を貼り合わせたもの・床も見た目だけ木の物等々人工的なものばかり。これらは かびも生えたり、合板も糊が剥がれていて再利用できません。
解体現場を見ていると 感じることはたくさん
リノベーション 使い続けるのは大切だけど、次に壊すときのことまで考えて建築する。
建築する側が もっともっともっと考えていかないといけない大切なこと。
色々考えさせられることが多いリノベーションだけど、古い建物が見違えるように変わっていく。やっぱり すごく楽しい。
えび