健康であること
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信州はとても寒い毎日です。
でもまだまだこれからが冬本番です。
山はすっかり白くなり、里でも雪がちらつきます。
そんな景色を楽しみながら体も冬モードに突入してきました。
知り合いのお嬢さんが今年の春から進学で東京に出ました。
大自然のなかで育った彼女にとって都会は刺激的で楽しい場所でしょうね。
少しアトピーを患ったことのある彼女、最近急にアトピーが再発してしまったそうです。
都会暮らしを始めてからのいろいろなことが蓄積しての発症か?
それとも短時間に何かが起こったための発症か? わかりません。
アトピーは未だ原因が不明。
薬などの治療で治るものでもなさそうです。
この会社に入って、多くの方のそういったお話を聞き、建築との因果関係も
調べたりもしてきました。
複合的な原因がアトピーをつくっているようです。
食べるもの、水、生活習慣、空気環境、住空間、勤務先や学校の環境、精神的なもの。
ですから、何かひとつを集中的に改善しても根本的に治ることはなさそうです。
アトピーに限らず、健康であることはとても大事です。
どんなに学び、優秀であり、志が強くても、何かの病気を抱えていれば、
それを達成することは難しいと思います。
そして、とても優秀な若者のなかにも病気を抱え十分に力を発揮できないでいる
彼らもいることと思います。まだ、心も体もか弱い彼らにこそ健康でいられる場所と
安全な食べものと環境を提供してあげたいです。
アトピーとか花粉症とか喘息とか、成人病もそうですね、昔はなかった変な病気の
ようなものがすごく増えたようです。これは何かの警笛だと感じています。
自然現象を克服し制圧しようという人間の愚かな行為に対しての、自然界からの挑戦状
でしょうか。
この会社に入って十数年が経ちました。
アトリエDEFの社長が自然素材で家づくりを始めたのは、
やはりアトピーが出発でした。
最初は家を建てるための木を伐る現場に連れて行ってもらいました。
製材所も何軒も行きました。
自分で木を伐ることも習いました。
どの現場も自分が知っていた建材の流通とはかけ離れた世界です。
いまもあまり変わっていません。
建材だけではない、食べるものがおかしいんじゃないか?
ってことで、みんなで畑を借りて野菜をつくりました。
土に触れ、草を取り、野菜の生長を喜ぶ。
収穫しみんなで分け合い食べる野菜は最高です。
まーそんな感じでずっとやってきましたが、
そんな感じが今の世の中には欠けているということを強く感じています。
森も土も水も空気もずっと変化しながら廻っているんです。
地球上には人間だけでなくてたくさんの生き物が共存しています。
そういうことを感じる場面が全くない世の中です。
これからも建築を介してアトピーとかを考えていこうと思います。
会社では土壁の家を標準にしていこうと頑張っています。
壁土には藁を入れて練ります。
発酵してくるとこれが臭いんです。
臭いんだけどだんだんいい匂いに感じてきます。
これは意識の治療だな と思うこのごろです。
それでは。
kojima