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微妙な感覚

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戎谷
八ヶ岳営業所

今回は左官屋さんのこと

小倉さんのブログの中の おまけの土壁サンプルの話

今 目の前にありますが 見事に中塗り土が割れています。社長のコメント通り ひっぱられて割れいます。

色の薄いのは 下地の荒壁土  きれいに縦に割れているのが中塗り土(本当はこんなに割れてはいけません)(荒壁→中塗り→仕上げ だんだん土の粒子を細かく・粘性を弱くしていき、割れたところへ細かい土を塗り込んでいき強度を上げていきます)

土壁がひっぱられる?なに それ? どういう意味???

今回のサンプル作成 小倉左官店の工事では 土の粘性が強すぎて 乾燥するときに土がそれぞれ引っ張り合ってしまい割れてしまったということ。人でいえば それぞれ個性・主張が強すぎてまとまらず、分裂して喧嘩別れしまうようなもの。

土壁で粘性を中和する役目になるのが 砂。結構大事です。今回 小倉さんが塗った中塗り土も以前現場からもらってきたもので 当然砂も入っています。ただ今回は 時間もたってしまい藁などの発酵も進んだ様子。その為さらに土の粘りが増していったようです。本当は、再度土を練り直して 砂も足したりが必要だったようです。(ただ 多すぎても少なすぎてもダメ)

そこは やっぱり職人技。小倉左官店とは違い、本物の左官屋さんは、その辺も見極めながら土の状態を確認して、砂の量を増やしたり・減らしたり、藁の量を変えたりしながら壁を塗っていきます。現場では、無駄話をしながら土を練っている左官屋さん。無意識のうちに湿度や気温も肌で感じながら 土の硬さを加減しながら土を造って塗っていきます。

無意識・肌で感じる。かっこいい

左官屋さんの土を練る工程だけでも かなり奥が深いです。その前には 土壁用の土づくりをする専門の職人さんもいます。それだけではなく デフは手作りの職人さんばかり。職人さんの感覚の奥深さは想像できません。毎日のように一緒にバカ話をしながら現場を進めてくれている職人さんたち。でも 仕事になるとやっぱりかっこいいな~・プロだな~・とあらためて思った今回の小倉さんのサンプルづくりでした。

えび

 

 

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