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デフの断熱材はどんなもの?①

- 戎谷
- 八ヶ岳営業所
デフで採用している断熱材はどんなもの?
デフで採用している断熱材はドイツから来た断熱材 ポーランドで伐採した針葉樹を、ドイツやフランスで繊維に戻し加工した物。 木の繊維なので お家を解体するときも断熱材だけ取り出せば再利用可能。
数値的なものではないですが、お客さんの体感や自分たちが現場に入った時に感じる空気感はすごく優しく・柔らかく感じられ暖かさ・暑さに対してもなかなか好評です。 デフで採用している土壁とも自然素材同士かなり相性が良い感じ。
でも、国産の木材だけで建築をするデフがヨーロッパから断熱材? 会社の理念食い違ってない? 細かく話すとすごく長い話
以前は羊毛断熱材でデフのお家は施工。(今でも改修工事や新築時も床下で使用中) これもニュージーランドからの輸入品。 断熱材もやっぱり自然素材で国産の物を使用したい。需要の問題・コストの問題・原材料の仕入れの問題etc・・・・・・・・・ 探してみても、なかなか国産材のみで対応できる断熱材がない それでも人にも環境にも優しい素材を使用したいので 羊毛断熱材を採用。
ある日 弊社の大井社長が(株)くりもく(いつもデフがお世話になっている材木屋さん)に出張。 そこで在庫としてあった木質繊維の断熱材を発見。しかも生産しているのは北海道。 さらに、針葉樹の間伐材で製造している断熱材。 デフのコンセプトにぴったり。 早速、飛行機のチケットを手配。 デフ・くりもくスタッフで北海道の工場や現場の見学へ。 製造過程や、施工的なことを確認して即採用。
採用してしばらくすると トレーサビリティーの明らかな断熱材が作れそう・・・ というアイデアが。 北海道の会社の工場長も材木と木質の断熱材が大好きな熱い人。くりもくのスタッフも材木が大好きな熱い人。みんなでプロジェクトスタート。
すぐに北海道へ行って、工場が材木を仕入れている森林組合や、役場などと打ち合わせ。 北海道の森林は、全て個人の山も森林組合も含めて管理しているとの事。 伐採は基本的に森林組合。ということは、だれが植林して、だれが伐採して、重機を使って山から出して、だれがトラック運んで、だれが工場・どのような材料で生産して、だれが現場で施工して・・・・などなど全てのだれ?・いつ?・どこ?が分かる断熱材が作れることが判明。 しかも 工場長が役場に交渉してくれて上手くいけば断熱材を使用するお施主さんに対して補助金も出してくれるかもという話まで。
そうなれば即実行。材木を仕入れたり、パンフレットを作ったり、北海道へ行って美味しいものを食べたり、なかなか楽しいプロジェクト。 それから数か月後、トレーラー3台分という大量の北海道産針葉樹の間伐材を利用したトレーサビリティーの明らかな断熱材が完成。 デフもくりもくのスタッフも ただそこで満足してはいけないということで、もう一歩踏み込んで、北海道の森へ恩返しをしようということに。 断熱材1袋毎にそれぞれ50円ずつ貯金をして、大きな金額ではないけれど、一年ごとに北海道の森へ森林保全の為に寄付をして使ってもらおうという計画。 それに伴って北海道での植林のイベントなどなど沢山のアイディアが出てきて 夢はひろがります。 これからの展開が楽しみでみんなわくわくです。
断熱材完成が完成し、パンフレットも仕上がった矢先(完成から1週間後) とんでもないことが・・・・・・
もともと木質繊維断熱材の単価は一般の断熱材に比べると高価。単価との兼ね合いでかなり苦戦していた様子。諸々の理由が重なり、いきなりの本社から木質断熱事業から撤退の連絡が工場長へ。すぐに工場の稼働停止がきまりました。 企業のなので当然収益は必要。でもそれだけ?世界的に環境問題も取り上げられ、いろいろな会社が環境に配慮した取り組みをしていますと言っているのに、それは宣伝だけ? なんとも言えない気分
また振り出しです。 社長とも相談して、羊毛断熱に戻すのは簡単だけど、木質繊維断熱材の良さを知ってしまった後では、『それは仕事的にも、お客さんの為にも面白くないよね』という話になり、もともと今回の木質断熱材の技術はドイツから取り入れたことは教えてもらっていたので、それならドイツの会社を調べてみようということに。
そうなればドイツにも出張して、環境対策や建築について知れて・また美味しいものも食べられるかも と新しいわくわくです。
ここまでが ドイツから断熱材を仕入れる大まかな流れ。
やっと次回本題に・・・②に続く
おまけ
北海道で美味しい海鮮を楽しみに行ったのに、内陸だったので海鮮ではなくお肉がメイン。 一緒に行ったくりこまの千葉さんと2人でショック。でもお肉も絶品。初日に工場長の案内で連れて行ってもらった豚丼は最高でした。
えび