安井昇先生の木造防火講演会。
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建築塾番外編として、
木造防火研究をされている安井昇さんの講演会が
循環の家でありました。
冒頭に「循環の家」設計者でもある日影さんから、
埼玉県川越市の町屋のお話しがありました。
明治26年に町の3分の1を焼き尽くす大火事に見舞われ、その際焼け残ったのが蔵造り。
そのことが教訓となって、その後の川越の商家建築に大きな影響を与えることとなった事例でした。
見栄えだけでなく、必然性があって町並みが変わってきた。
災害によって町並みや建築が変わっていくことを教えていただきました。
安井昇先生登場です!
さわやかな先生は、京都の町屋出身。
時たま入る京都弁で楽しくわかりやすいお話しでした。
火事が起きないように考えて設計はされます。
それでも、災害は起きてしまう。
火事になった時、いかにゆっくり燃えてくれるか。
(という言い方も変ですが・・・)
消防車が到着する8分くらいの間、火の回りが遅く一酸化炭素も出なければ
人は逃げられるし、周辺の住まいにも延焼しないし
最低限のことは守れる。
研究や大きな災害からの教訓で生まれた防火の最先端を
教えていただきました。
54ミリ厚の杉板は、全部燃えるのに54分かかるそうです。
1分間に1ミリ燃える計算です。
木材は、水分が含まれているので、表面には着火するが
その後はゆっくり燃える。
なので木だからって
すぐに燃えて崩れてしまう。ということではないとのこと!
木造の防火の研究は近年、力を入れて進んでいます。
今回は番外編でしたが、より詳しく勉強しましょう。
と約束し終了しました。
換気設計の中島廣文さん。
設備関係のスペシャリストです。
住まいづくりの専門家たちが集合して
すごい一日でした。