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アトリエDEF通信

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冬の上棟式 ~人がつくる家~

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ほっしー
八ヶ岳営業所

こんにちは。 今年は例年になくスキー場に雪が積もっていますが、まだこの冬は一回しか滑っていないほっしーです。

 

さて、お正月明けの一発目に山梨県北杜市明野町でTさま邸の上棟式を行いました。 本当はこの建物南側の窓から雄大な富士山がよく見えるのですが、地鎮祭に引き続き今日も恵の雨。 

Tさま邸の現場は我らがアトリエDEFの技術を立派に受け継ぐ村山棟梁が建てております。 若いですが、もう既に何件もDEFの建物を建てていて一人前として認められている腕前。

難しい漢字が並ぶ祝詞(のりと)を間違えることなく読んでおります。 

今の世の中では工場で機械を使って柱の継ぎ目部分をカットする「プレカット」を行う住宅会社がほとんどの中、アトリエDEFは大工さんの伝統技術を守ってそれを大切に次の世代に伝えています。

工業化が進む現在の家づくりは、現場ごとに大工さん腕前に差があったとしても、正確により早く建てられるという利点があるとされています。 だって、プラモデルのように全てカットされた柱が届いて、釘やビスを打つところまで全て印がつけられているので。

私が以前勤めていた住宅会社も、勤めてから数年後には完全に工業化が進みました。 それは品質を保つために大切なことだと私も当時は思っていました。 しかし、なぜか完成後お住まいになったお客さまからの修理の依頼や、俗に言うクレームは減りませんでした。

そして、その故障や悪い所がいつまでたっても直らないんですね…。

工場で正確にカットされ現場では指示通り組み立てるだけの家なので、失敗や故障個所はほとんどないはずなのですがどうしてでしょう?

以前の会社も素晴らしい住宅メーカーで、私も大勢のお客さまと新築の喜びをわかちあうことができました。 しかし工業化と業務のスリム化が進むにつれ、入社した当時よりも人同士のつながりは希薄になっていったと感じました。

海外の大きな工場で材料が加工され。 家を建てる上棟には海外の研修生も含む大工チームがやって来て1日2日で一気に建てます。 上棟式もなく、棟梁や工事監督と話ができる機会も少ない。 電気や水道・暖房等の設備業者さんも下請けの下請けの会社だったりして、自分が現場に行っても「どこの業者さん?」って言うお兄ちゃんばかり。

そうすると、いざトラブルや問題が起こると「これは大工のせいではなく、工場の加工が悪いからだ」とか「この設備は自分が頼んだ下請け業者が頼んだ下請けだから誰が付けたかわからない」となります。 本社から来た若い工事監督に聞いても「原因がよくわからないんです…。2週間後にもう一度別の業者にみてもらいます。」 いつまでたっても直りません。

きちんとした技術を持った大工さんが自分で木を刻んで、自分で組み立てれば何か問題があっても「ここが原因だから、もう少しこうすると直る」とすぐに解決します。 地元のストーブ業者さんや電気・水道業者さんはお引渡しの時にこのように施工した理由や使い方の説明をきちんとして、「何かあったら私に連絡して下さい」と言ってくれます。 それぞれの責任者が絶対に直そうとしてくれます。

工業化の正確さや早さがモノづくりに本当に機能すれば、それこそ完璧だとは思いますが、それでも最後は必ず人の手が入ってきます。 やはり技術があり責任感のある人がモノを作り出すことが大切なんだとDEFで働いていて感じています。

DEF専属の素晴らしい大工さんに学んだ若い棟梁が立派な家を建てています。 お若いTさまも地鎮祭に引き続き上棟式で素晴らしいスピーチをしていただきました。 工事監督や設計士も若いですが責任感を持って仕事に取り組んでいます。

「責任感」と「強い思い」を持つ若い皆さんをフォローしながら、私も建物の完成とお客さまの喜ぶ顔を見られるよう頑張りたいと思います。

 

 

【おまけ】「きょうのモフモフ」 ~乗鞍高原スキー場の新雪~

 

 

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