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建築のエスキース・ゾーニングと文章のお話。
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建築のエスキースとは?
エスキース(仏: esquisse)、スケッチ、下絵の事を指すとの事。
なんでいきなりフランス語?なんでカッコつける必要あるの?と思われた皆さん。なんででしょうね?
私も大学で建築を勉強した時に始めて聞いた言葉で「?」でした。
スケッチじゃダメなのかな?
でも、今の自分には、エスキースは建築用語として取り込まれているので、スケッチ≠エスキースですね。
自分の感覚でのエスキースは、その地域、敷地、お客さんの望むもの、予算、構造、見た目、全部ひっくるめて考えながらプランの下地を作る作業。って認識になっているので、スケッチではないかな。
さてさて、そんなエスキース。どんな作業なのかというと、人によって多少は違うのでしょうけど、自分は上記の様々な要件を書き出したり、意識しながら進めていく。
こんな感じで。
方位とか、道路との取り付き方、周辺の家の状態などなどを写真を見たりして、考えながら建物の配置や、部屋の配置をおおまかに書き出していってみる。
たぶん、この辺はもうゾーニングというものになっているのだと思う。
実際やっていて、どこまでがエスキースで、どこからがゾーニングなのかは、よくわかりません^^;
ちなみに、ゾーニングとは、
住宅の間取りをはじめとする建築計画において、類似した性格の空間(部屋や区画)をまとめて計画していく行為。
らしいです。よくわからんです。
色々書き出していってみる。
っと言っても書いて、いきなりそれが正解ではない。いろいろな絡み(2階の乗り、階段の位置とか、ほんと色々としかいいようがない。)があるので書いては、あーここ詰んだなぁとか、んーここちょっと微妙だなぁ、保留。とか、たくさんのパターンを書く(自分はです。)
で、いろいろやってるうちに、あれ?これいいんじゃない?ってのが出てくる。
でも、それもしっかり見直すと穴があったりするので要注意。
2階との絡みが悪かったり、動線がわるかったり。
また、さっき微妙だなぁって思ったやつに戻ってみたり、もっと最初に戻ってみたり、ウロウロしてみる。
そんなこんなで、いろいろやっているうちに、コレでしょ!っていうものが見えてくる。
設計というのは、パズル?(この例えが最適なのかも微妙…)みたいなもので、こっちを立てるとこっちが立たずという事が多い。
例えば
広くて、開放感のある家は、温熱環境的にはどちらかというと不利で、温まりにくかったり、寒くなりやすかったり、エネルギーも沢山必要ですよね。
まぁこれは極端な例なのだけれど、そういう事が大きい事から小さい事までたくさんある。ほんとたくさん。
なので、それのジャッジというか、決断を下すのが設計士の役目なのかなって思ってたりする部分もある。そして、それを自分の言葉でしっかりとお客さんに説明する。
メリットもデメリットも存在するのが建築なのかなぁとも思うので、イイことしか言わない建築士さんはちょっと怪しいかな。
もちろん言い方というか伝え方もあって、デメリットばかり強調しても誰も嬉しくないし、なので両方あって、両方大事っていう事を、その人の言葉で話してくれる人がいいのではないのかなぁと思う。
で、題名の「建築のエスキース・ゾーニングと文章の話」について。
ここまで書いてきたのは、建築での場合のエスキース。
これって文章を書く時も使えるんじゃ?っという発想です。
自分がどんな文章を書きたくて?とか
どんな人にどんな文章を読んでもらいたいのか?とか
どこに書くのか?誰に向けて書くのか??とか
全然、藁をも掴むような話ですけど、根本は一緒な感じがしてます。感覚的に。
やっぱり自分なりの書くことでの「芯」というか、何を軸に話を展開していくのか?とかが大事な気がしてきました。
いろんな事を書くのだろうけど、その根源にあるのはこの事ですよ~ってサラーっと意識させるというは、伝わるようなモノ。それがあったら楽しんでくれる人も出てくるのかもしれない。
なんて、文章初心者の自分が、さも、わかったような感じで書いていて気持ち悪いですが、なんとなくそんな感じで書いていってみようと思います。
ご拝読ありがとうございました。
まる。