kanto
ある男にあこがれて。
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あけましておめでとうございます。 2021年が始まりましたね!
新年一発目のブログは、建築のお話しではありません(笑)が、
もしお時間があればお付き合いください。
好きな漫画のお話しです。
漫画のタイトルは、「岳 みんなの山」
作者:石塚真一さん
2011年(もうそんなに前!!)に映画化もされた漫画なので、結構知っている方も多いのかと思います。
って事は、映画化される前にはもう読み始めていたから、いつから読み始めていたんだろう。10年前とかには読み始めていたのかな。たぶん。
何キッカケだったかは全然覚えていないのだけど。
一応、漫画の舞台が長野県で、松本だったり、長野だったり、北アルプスだったりと、知っている名前の地名が出てきたりするし、たぶん、誰かに薦められて読み始めたんだと思う。
一応長野県の安曇野の出身なので、一応、北アルプスには多少愛着があるつもり。
でも、たぶん、薦められてなかったら、手に取らなかった類の漫画だなぁと今も思う。
なにせ、登山はそんなに好きじゃないし。山も見るのは嫌いじゃないけど、すごい好きかと言われれば、そんなでもないような気もするし。
でも、周りで登山が好きな人たちは、いたりするので、たぶんその中の誰かに薦められたのだと思う。
基本的に漫画を買う時ファーストインスピレーションは、漫画の絵の感じが好きかどうか。が一番最初にくる。
それを踏まえると、素人の分際で何言ってんだって言われそうだし、ホント失礼なんだけど、この人の漫画の「絵」は、そんなに好きな感じではない。
だから、薦められてなかったら読んでなかったと思う。
けど、薦められて、手に取ってみて、いや、違う、たぶん最初はレンタルしたような気がしてきた。そう。レンタルで1~3巻ぐらい借りてみてみようって思って読んだんだった。
で、最終的には、自分で1巻から18巻まで、全巻揃えるまでになった。
なんでだろうなぁって今も振り返って考えてみているのだけど…
まぁ、一つは、クライミングを始めるキッカケになったのが、この漫画を読んだからっていうのはある。
第3巻にある、「押し花」という話の会。
この回に、クライミングが出てくる。
まぁクライミングは、他の回にも何かしら出てくる事もあるけど、この回の話がとても感動したのか、心に残って、それからクライミングを始めたと思う。
この場面↓
そっからも一回スタート!
そっから始まり!!
このセリフを言っているのが、この漫画の主人公。
島崎 三歩。
この男に憧れました。だからたぶん全巻買ったんだろうな。
別に山男だからとか、豪快な生き方しているからとか、クライミングがうまいからとか、そういう理由ではなく。
人間として憧れました。
懐の大きさというか、やさしさというか、受け止められる人
っていう部分が、尊敬できるなって思うような人です。
こんな人に少しでも近づきないなぁっていう思いもあり、読み更けていたのかもしれません。
話は変わりますが、映画の岳の主役が、小栗旬って知った時は、なんでかなぁって思ったのは、私だけではないはずです(笑)
そこからクライミングをはじめ、全然ただのアマチュアレベルで、週一回の運動としてやっているだけだけど、クライミングを始めてから色々知れたというか、気持ちの部分でも変化があったと思います。
一例として。
視覚障害者のクライミングというのがあります。
モンキーマジックという、視覚障がい者のフリークライミングの普及活動を行うNPO法人があります。詳細はこちら
そこのコンセプトは
『No sight but On sight 』
『見えない壁だって、越えられる。』
代表の、小林さんの言葉の中で印象的な言葉があります。
「クライミングは失敗するスポーツです。うまくいかなくて失敗して落ちて、“どう登ればいいんだろう”と工夫をする。そうすることで届かなかった次のホールドに手が伸びたり、最終的にはゴールまでいける。僕にとっての壁は失敗する、工夫するプロセスを生むもの。だから壁は人として自分を成長させてくれるものだと思っています」
そう。工夫するっていう事を教えてくれたような気がします。
クライミングに限らず。実生活でも。仕事でも。
なにか難しい事があったら、じゃあこうしてみよう。とか、こう動いてみようとか。とにかく、やってみる。そうすると違う見え方は見えてくる。
正解ではないのかもしれないけれど、違う何かは見えてくる。
クライミングでもそう。違うムーブをして試してみないと、登れない。
見ているだけでは登れない。
それを教えてくれたような気がします。
っていうのを、漫画の岳を読み始めてから、教えてもらいました。
ご拝読ありがとうございました。
まる。