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埋蔵物の調査。
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家を建てる時には、 建てるというか、家の計画に入る前に いろいろな調査をします。 こんな感じの調査用紙がありまして↓ 用途地域とか、建ぺい率とかという言葉は、 土地を探されていたりする方であれば聞いたことある言葉かもしれません。 建物を建てるにあたっては、いろいろな条件が関わってくる時もあるので、 実際にその土地を見させてもらった後に、市役所等に行って、これらの条件等を聞いてまわる、 役所調査という作業をします。 住宅であれば、特殊な建物ではないので、用途地域(←クリックすると詳細の説明へとびます)等で 制限を受けるようなことは稀ではありますが、住宅が建てられない用途地域も存在はします。 例えば工業専用地域と言われる場所には住宅は建てられません。 だったり、逆に、第一種低層住居専用地域という場所には、飲食店等を建てるのは難しいです。 最近ですと、ゲリラ豪雨や台風等での被害も多くなってきているので、土砂災害警戒区域等も 良く聞く言葉かもしれないですね。 ちなみに、土砂災害特別警戒区域となると、普通の木造の家は建てにくくなり、 擁壁等で家を守る必要が出てくるケースもあります。 そんなこんなの役所調査ですが、うって変わって埋蔵物の調査の指定範囲というものがあります。 「埋蔵文化財包蔵地」という場所で、遺跡の近くであったり遺跡があったであろう場所というのが 市役所等の文化財保護課には指定されている地図があり、そこで照会してもらいます。 地域等でも取り扱いは若干違いますが、基礎工事に入る前に試掘をしたり、あるいは基礎工事の際に 役所の方が立ち合いをされたりという事があります。 現在、工事をこれから着工しようとしている物件でも、 着工前に上記の「埋蔵物調査の試掘」を行いました。 市役所の方2名と、掘削をされる方たちが4名ほど。 たくさん来たなぁという印象。 朝の9時くらいから12時くらいまで作業されていきました。 今回計画している建物沿いに、細長く掘ります。深さは60センチくらい。 ある程度重機で掘ったら、底のあたりはジョレンやら鍬やらを使って丁寧に手でガリガリしてました。 たぶん埋蔵物が出てきた際に壊さないようにという事なんでしょうね。 けっこうガリガリしてました。 で、今回の敷地では、埋蔵物が出ました!! 今まで何件か試掘をしたことはありますが、実際に埋蔵物が出てきたのは初めてでした。 上記の写真がその遺跡跡。らしいのですが。現地で見ても、「????」という感じでした。 写真の部分の、黄土色上の粘土土みたいな部分が、人工的に作られた部分モノらしく それが遺跡になるとのことです。 ほかにも、土器の破片等がわずかではありますが、土の中に混ざっていたそうです。 埋蔵物が出てくると、「家が建てられない」というわけではなくて、発掘調査という本格的な調査を 家を建てる範囲の部分において、役所の方にやっていただき、文化財の保護、調査等をしてもらう。 という流れになります。 発掘というと、化石みたいなものを想像しがちですが、文化財も大切な財産なんですね。 実際に調査をしているところも見てみようと思います。 まる。