kanto
建築探訪。まるやまの場合。
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一応、建築の仕事を14年。
いや違うな15年目突入してました。それをしてきて、思った事を書いてみようと思いました。
建築の仕事を言っても、基本木造建築だし、9割は一般住宅の設計。ほんとたまーに店舗とかをやるときもあるけど、そんなに大きなモノではない。
マンションとか、ましてや特殊建築物(図書館とか美術館とか)なんてモノの仕事はしたこともない。
1回だけ企業の集会場の話はあったけど、結局資金的な問題などで流れてしまった。
そんな程度の経験しかないのだけど、普段生活ししていても、建築に身を置いているからなのだろうか、ちまたに建っている建物(住宅に限らず)は良く見るというか、目につく時がある。
写真は国立代々木競技場。
この建物が1番自分の中で実際に見てインパクトが大きかったなぁと感じる建物でした。
もうインパクトというか、これを作った人(設計した人も勿論だけど、作った人、施工した人、職人さん達)の「念」を感じるような建物。
ちなみに国立代々木競技場は、前に東京でオリンピックがあった時に建設されたモノ。
だから1964年に完成した建物です。今から、56年前!!
そんな古めな競技場ですが今現在も【legacy】として残り、今回のオリンピックでも使用予定だったとの事。
たぶんだけど、壊すって話が出たら反対意見が多いような気がする。
まさしく先人たちの残した遺産だと思います。
新しい国立競技場もそうなると良いですね。
話は変わりまして…
建物を見ることは好きで、旅行とかに行ったときもその場所その場所の有名建築だったり、気になる建物とか、なんなら気になるカフェというか、場所というかがあれば寄ってみる。
それは元々それ目当てだったり、通りすがりだったり。色々。
国立代々木競技場はもちろんコレ目当てで行ったのだけど、たしか大学生の時だったかなぁ。
ちなみに設計した人は、丹下健三氏。
たくさんの有名建築をやっている方で、
フジテレビ本社屋
東京都庁舎
東京カテドラル聖マリア大聖堂
広島平和記念公園
などなど。
その時代時代で形は変わってたりもするけど。
そんな中でも国立代々木競技場がピカイチな気がしてる。
ちなみに丹下氏は、前川國男氏の事務所出身。
前川國男氏は、前にブログで書いた近代建築の巨匠の1人コルビジェの事務所出身の建築家の方。
あとレーモンドの事務所でも師事された方。
その系統に丹下氏がいる。
そして、丹下健三氏の事務所からは、さらなる著名な建築家の人たちがわんさかと排出されている。
大谷幸夫・浅田孝・沖種郎・槇文彦・神谷宏治・磯崎新・黒川紀章・谷口吉生
と、なだたる方たちばかり。凄い事だと思います。
と、ここまでは代々木競技場の事。
ふだん。生活や旅をしていても、その街のつくる街並みだったり、景色というものが確実にある。
建築というものはその一端を担うモノ。あるいはその全体の計画であったりするわけですけど。
ただ、自然発生的につくられた、その景色みたいなモノの方が、なんでだろうか興味をそそられる。
だから、
輪島の街並みだったり
佐渡の街並み
金沢の街並みだったり
あんまり、現代になって、復旧だったりして、というかし過ぎて不自然になっているのもどうなのかなとは思うけど、でも、昔の街並みを保全しようとする活動は大切だなと思います。
っていう感じで、その場所その場所での街並み。
それを感じたりするのが好き。
上記に書いたのは、かなりわかりやすい街並みだけど、ほんと田舎の商店がいみたいなところでも、いいなぁって感じる事はあるし。
そういう自然発生的なモノを大切にしていきたいなと思うし、もし自分がその一旦を担うような関わり方をするので、あれば、それを壊したくはないし、大切にしながらも、よりそれが伝わるような建築物をこれからの時代にしっかりと残したいなぁと思います。
ご拝読ありがとうございました。
まる。