tohokushin
信州便り~ちょっと風変わりな移住 第三話
- Series
- のはら
- 上田本社
まいど~。のはらです。
でめちゃんが『ハロー』と、かわいいので。私はこれくらいがいいかなと 笑。
この度は、数十年前の私スタイルの移住のお話を4回に渡ってお話ししています。
今日は第三話『いよいよ巣立ち~山小屋に住む』です。
何の参考にもなりませんが、よかったら最後までお付き合いいただければと思います。
これまでのお話
第一話
第二話
これまではスノーボードの修行のため、冬の季節はスキー場の近くのペンションに身を置いて、お手伝いをしながら滑る生活をし、大阪へ帰ると働き、6月から9月まで反対の季節であるニュージーランドへ渡りホームステイなどしながら滑りました。11月からはアメリカのロッキー山脈やカナダへ。そしてまた日本のシーズンで滑るという繰り返しでしたが、いい大人がいつまでもペンションに甘えるわけにはいきません。
いろいろな国を回っていて暮らしたいなと思った国はニュージーランドでした。初めて空港から一歩出たときに「帰ってきた…」とDNAレベルで思ったのと、その雄大な風景です。真っ青な空に真っ白な山ふもとに広がる緑の牧草地。第一話での安曇野で見た風景に少し似ていました。今思うとあの「帰ってきた…」というのは薪ストーブの煙の臭いと羊や牧草地の臭いだったのかもです。しかし、現実を考えると日本の中で暮らしたいと思ったのでしょう。私の知らない日本がまだまだたくさんあってもっとたくさんのいい所を知りたいとも感じていました。
ちょうど雪解けの始まる、いつもならペンションにお別れを告げ山を下りる頃ですが、腹をくくった私はとにかく周りの人に声をかけて住むところを探してもらったり、車の免許も持っていなかったので取得し、中古の車を譲ってもらうことから始めました。
冬のシーズンだけではなく、一年を通してこの山の中に暮らしてみようと一大決心。
こうなると、胸を張って移住と言っていいでしょう。大阪の両親を説得し、昔思い描いていた信州での暮らしの始まりです。
そう、この時は自然からあのようなの洗礼を受けるとは想像もしていませんでした。
ある人に、使っていない別荘が空いていると紹介して頂き、4月ごろから暮らし始めました。その別荘は、信州北白樺高原姫木平別荘地というところで標高1300m。別荘ブームのころに建てられたのでしょう。
古いけど小さくて片流れの屋根のかわいい平屋です。初めて中に入った瞬間にここにする!と思いました。自分の暮らしが何となく見えたからでしょうか。
6畳が2部屋とリビングダイニング。お風呂はプロバンガスの窯で焚くスタイル。トイレも一応ありましたよ。
6畳の一室は完全にスキーやスノーボードを手入れする部屋としました。冬の仕事はこの部屋で真剣にやろうと決めたのを覚えています。
山小屋の脇には小川が流れていて、夜はベッドから星を眺めながら休み、小鳥の声で目がさめるような思い描いたままの環境。
同時に夏の仕事も見つけ、爽やかな夏を過ごし紅葉の秋には地元の方と、きのこ狩りを楽しむ順風満帆な日々を送っていました
。
やがて、思いもよらない冬の季節を迎えることに…(怖い~)
続きはまた来週~
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
次回は第四話『山小屋でのくらし』~天災&野犬と戦う日々。