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屋根のカタチ
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関東のまるやまです。 群馬県はさっそく暑いです。 そんな暑い中、日陰を探してしまいますよね。 って思って屋根の話を書いてみました。
屋根のカタチ お家の屋根のカタチには色々あります。
最初の写真の屋根のカタチは「切妻屋根」。
たぶん日本で1番オーソドックスで1番見かける屋根のカタチだと思います。
当社でも切妻屋根の家がたぶん1番多い。
他にはどんなモノがあるんでしょうか?
寄棟屋根、片流れ屋根、方形屋根などなど。
あとは、入母屋とか
まぁ、何が良い悪いとかっていうよりも好みっていう部分もあるんでしょうね。あとは豪華さ?とか、シンプルさ、とか。
で、今日書こうと思ったのは屋根の種類のことではなくて、屋根を構成している材料の事。
屋根は普通、「垂木」(タルキって読みます)という材料を下地に並べて野路板(のじいた)を張ってつくられています。↓
こんな感じに。
これは切妻屋根の時の作り方がざっくり書いてある図なので、上で書いた入母屋とか、寄棟とかになると骨組みの構成が変わる感じです。
でも使う材料の垂木は変わらず使う。
この垂木。
最近モダンな建物も増えてきたりして、軒の出(垂木が建物からどれぐらい飛び出しているか)が少ないもの。
例えばこんな感じ。
っていうのもある。まぁ好みだとは思うので、あまり否定はしたくないですが建物的にはあまり良くないかなって思います。
細い事興味があれば、「軒の出なし」でググって見てみてください。
当社の建物は基本的に軒の出を大きく出しています。
これは上田のモデルハウスだけど、上の屋根も、下屋も大きく軒の出が出ている。
一般住宅だと、これぐらいが精いっぱいかなぁって感じはします。
ただ、たぶん日本人の皆さんは、年に1回くらいは、これよりももっと軒の出が深い建物に行っていると思います。
さぁ、どこでしょうか?
お寺とか神社ですね。
こんな感じの↓
すごいですよね。作るの大変そう。
軒の出が深いと大きな屋根で建物本体を雨から守ってくれるっていうのが1番のメリットかなっと思います。
あとは外観。この社寺建築はちょっと豪華すぎて威厳すら感じますが、軒の出が1mぐらいとかであれば、建物の重心が下へ寄るので建物として落ち着きが増すような気がします。
軒の出を出す事は、軒先の大きな荷重がかかることにもなるので、その辺りも考慮して、軒を出す長さを考えないと行けないです。
こんな感じで。
これは一般的な場合の時。
だから、上で見た写真みたいな社寺建築みたいに軒の出2mとか?出ているような建物は屋根の作り方から変えないといけない。
手先と呼ばれる、屋根を持ち出すための構造を作って、その上に垂木を乗せ、さらにその上に材料を重ねる。そうする事によって大きな屋根が作れる。
そうするとこんな屋根ができる。
すごい手間ですよね。これはお寺とか神社、あるいは、お城とか権威の象徴でお金を掛ける事ができるからできている部分もあると思います。
一般住宅でやっても、なんかゴテゴテしてて、うるさいし、なんか暑苦しい感じがする(汗)お金もかかるし。
でも、そんな技術をとおい昔に編み出して、現在も残っている大工さんの技術といういうのは、すごいなぁと普段仕事で接していて、見ていると強く思います。
まる。