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アトリエDEF通信

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靴修理

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アトリエDEF
八ヶ岳営業所

こんにちは。

八ヶ岳営業所 新人設計の石井です。

 

 

今日は愛用の靴を修理したのでそれについてご紹介したいと思います。

↑これが愛用の靴。

グリップ力が高く、雨にも強い、そして脱ぎ履きしやすいので(八ヶ岳営業所は部署ごとに小屋があり、移動の度に靴を脱ぎ履きする!)、とても気に入っています。

中学3年生の時、古着屋で購入してそれ以来約8年間定期的にメンテナンスをしながら履き続けています。

そんな愛用の靴が部分的にダメージを食らっているので修理しました。

↓こんな感じでゴムと革をつないでいた糸が、劣化によってほつれてきています。

 

今日はまだまだ使い続けることができるように、この糸をを新しくしていきたいと思います。

↓まずは劣化した糸を取り除きますだいぶ痛んでいたのか、簡単にほどけます。

ほどけたら次は新しい糸でゴムと革を縫っていきます。

ナイロンの糸の方が丈夫で長持ちするのですが、絹糸の方が汚れても味になるし、土にかえる素材なので安心して使えます。切れたらまた直せばいい話です。

 

↓こんな感じで縫いあがりました。

↓最後に汚れをふき取り、オイルで革に栄養補給をしてあげてメンテナンス完了…

いい感じに仕上がりました。(ここまで1時間くらいかかった汗)

 

この靴が捨てられるときは、壊れた時か、飽きられたときです。しかしこの靴に愛着があります。直そうと思えるし、修復できなくてもこの靴にに飽きて簡単に手放すことはありません。いろいろな思い出、歴史が詰まっています。愛着のある物には寿命はないと思っています。

この靴のことだけでなく、どんなモノにも、愛着をもって使い続けられてきたモノにはそれ自体に記憶や歴史が刻まれている思っています。

あたりまえだけど、モノ自体には記憶がない(脳みそないし)けど、使われてきた跡や手入れのがそのものの記憶として感じられます。使い捨てられる容器や、その都度新しくなるスマホにはないモノ自体にある記憶と歴史。大切に愛情をもって使われ続けたものにはたとえ利用できなくなったとしても、それ自体に刻まれた歴史を感じることのでき、それが価値であり、存在意義になると思います。

モノ自体にある記憶、歴史をがあるものは、使えるか使えないか、必要か不必要か、そんなことはどうでもよくなります。その歴史に価値を見出します(僕は)

人だけでなくモノにも、コトにも、家にも、土地にも、環境にも、それぞれが記憶と歴史を持っていると考えて、その歴史を無視せず、それぞれの記憶を感じ取れる心をもっていれば…。人にも環境にも地球にも優しい世の中になっていくのではないのかなと勝手に思っています。

 

修理した靴、見返してみたら縫い目が結構荒かった(LL.BEANの修理センターに送ればきれいに直してもらえるけど、新品買えるくらいのお金かかる…。し、自分で直した方が楽しいよね)

 

めぐむ

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