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春を待つ、大町常盤の家
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八ヶ岳営業所から車で1時間30分。北アルプスの麓 長野県大町市。
お引渡しから5年目を迎えた「大町常盤の家」のWさんご夫婦を訪ねました。
400坪余りの敷地に、美しい平屋が建っています。
お庭には、建築前から在る桜の木が何本もあり、まもなくお庭が桜色に染まります。
今日はまだ1分咲き、といったところ。
この日は雑誌の撮影で、私も同行させて頂いておりました。
この季節ならではの“暮らしごと”の撮影。
土があたたかくなり、生命が活発になる前にやっておきたいことは、やっぱり薪仕事。
近所の森林組合から購入した原木をチェーンソーで玉切りして、敷地内に積みます。
いつ見ても美しい薪…。斧だけで割ったとは思えないほど美しく割り揃えられております。
さすがWさんです。
全部が全部、屋根付きの薪小屋に入れなくてもOK。
割って1年はこんなふうに青空薪置場。2年目になると、屋根付き薪置場に昇格。場所も、家に近い所へと進んでいきます。
一番最初、たった数十個のスイセンを植えたそう。その後、毎年秋に丁寧に株分けされて、今や何百個に兄弟たちが広がっていて、この季節の大町常盤の家は、白と黄色のスイセン、それからチューリップの花が春の訪れを早々に教えてくれます^^
土づくりもしているWさん。
秋に降り積もる落ち葉と、チェーンソーで出た木屑、コンポストの土を混ぜて、堆肥小屋で土づくり。2年目を迎えた土には、かぶとむしの幼虫がわさわさ!
土はふっくらしていて、畑に戻してあげたら畑の土がよろこびそう!
季節、木々、たべもの、虫、微生物、そしてWさんの日々の暮らし。
それらがぐるぐる循環して、お互いに支え合い、先の未来を豊かにしてくれていました。
長年のマンション暮らしから、移住して初めての一軒家。
地べたにしっかりを足をつけて、自然をからだの一部に感じ、日々を生きる暮らしがそこにありました。1年先より2年先、そしてその先のこと。自然界の時の流れをおおらかにとらえながら、関係をつくっていく。より美しく、豊かに。
Wさんの特集は、家に在る、ひとの暮らしを美しい写真で綴る雑誌「住む。」の6月号でご紹介頂ける予定です!写真は、アトリエデフの施工事例集「暮らしの本」の写真も撮ってくれた八ヶ岳在住カメラマン 砺波周平さんです。発売が今から楽しみです^^
yosssy