「ガラスの地球を救え」手塚治虫
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春に小さな移動古本販売を主宰する女性から、
「この本は絶対にkojimaさんに読んでほしい」と言われ購入した
手塚治虫の「ガラスの地球を救え」。
購入後急いで読んでしまいましたが、
机を整理していて書類の下から出てきました。
読み直すとやっぱり深いし、読みやすい。
本当に良い本だと思う。
手塚治虫が43年間の創作活動の中、
漫画でおくり続けたメッセージ。
この本は1996年に出版されているので
そこからもう既に15年もたってしまっている・・・。
この本をもう一度ゆっくり読んでみたいと思います。
抜粋
地球は今、息も絶え絶えの星になってしまいました。
いったい、いつの間にこんな事態に陥ってしまったのでしょうか。
人類はどこで針路を誤ったのでしょう。
ぼくらは欲望のままに物質の豊かさを求めて、
わき目もふらず突っ走ってきましたが、
いまがここらで立ち止まって周りを見渡す最後のチャンスではないかと思います。
ひょっとするとこれまでもいまも、人類はまだ野蛮時代なのかもしれないと思うことがあります。
たとえ月着陸を果たし、宇宙ステーションが建設がどんなに進もうと、
環境汚染や戦争をやめない限り、〝野蛮人〟というほかないのではないでしょうか。
なんとしてでも、地球を死の惑星にはしたくない。
未来に向かって、地球上のすべての生生物との共存をめざし、むしろこれからが、
人類の本当のあけぼのなのかもしれないと思うのです。
今日はこれくらい。
kojima